ただ君を愛したいだけ
二股をかけてあっさり私を捨てたひどい男とは重ならなくて混乱している。
「ねえ、ママ。陽菜も智くんのおうちにあるやつほしーの」
「なんのこと?」
突然なんの話を始めたのかさっぱりわからない。
しかし、幼い子はこれが日常だ。
考えていることがどんどん変わり、しかも空気を読みもしないため、思いついたらすぐになんでも口にする。
それがおかしくもあり、かわいいところなのだけど。
「クルクルするやつー」
陽菜は自分の頭に手をやり、訴えてくる。
「え、コテ?」
髪を巻くカールアイロンのことのような気がするけれど……。
ただ、忙しすぎて巻く時間もなく棚の奥にしまい込んであり、陽菜の前で巻いた覚えはないのに。
「あ、テーブルに置いてあったからだ。最近、家電メーカーとタイアップして、ドライヤーとかコテとかの開発を進めてて、そのサンプル。なにをするもの?と聞かれて、うちにあったヘアカタログの髪を巻いた写真を見せたんだ」
「ねえ、ママ。陽菜も智くんのおうちにあるやつほしーの」
「なんのこと?」
突然なんの話を始めたのかさっぱりわからない。
しかし、幼い子はこれが日常だ。
考えていることがどんどん変わり、しかも空気を読みもしないため、思いついたらすぐになんでも口にする。
それがおかしくもあり、かわいいところなのだけど。
「クルクルするやつー」
陽菜は自分の頭に手をやり、訴えてくる。
「え、コテ?」
髪を巻くカールアイロンのことのような気がするけれど……。
ただ、忙しすぎて巻く時間もなく棚の奥にしまい込んであり、陽菜の前で巻いた覚えはないのに。
「あ、テーブルに置いてあったからだ。最近、家電メーカーとタイアップして、ドライヤーとかコテとかの開発を進めてて、そのサンプル。なにをするもの?と聞かれて、うちにあったヘアカタログの髪を巻いた写真を見せたんだ」