可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
素直に答えたシーマスに続いて、騎馬の中でちらほらと手が挙がる。
「……夫人」
「はいっ」
低い声に、身体がビクッと反応した。ヴァンレックがゆっくりと見つめ返してくる。
(――こわ)
彼は目が見開いていた。無表情だが、何やら肉食獣に見据えられているような圧を感じた。
「早めに帰宅できたら俺が参加しますから、それまでは実行しないように」
「は、はい」
敬語を使ってきたのも、きっと警告みたいなものだろう。
アイリスは大急ぎでこくこくとうなずいた。
(そんなにアリムと『椅子取りゲーム』がしたかったんですか!?)
でも、それなら計画はうまくいきそうだ。
朝からずっと一緒なのがアリムは嬉しいらしい。
ヴァンレックを見送ったあと、かなり上機嫌でアイリスの手を握り、このまま一度温室に行こうと言って「るんっるんっ」と言いながら歩いていく。
(可愛い)
悶えはこらえた。アイリスは後ろに付いた自分とアリム付きのメイドたちの応援の眼差しに、一つうなずいて応え、それとなく彼に聞く。
「……夫人」
「はいっ」
低い声に、身体がビクッと反応した。ヴァンレックがゆっくりと見つめ返してくる。
(――こわ)
彼は目が見開いていた。無表情だが、何やら肉食獣に見据えられているような圧を感じた。
「早めに帰宅できたら俺が参加しますから、それまでは実行しないように」
「は、はい」
敬語を使ってきたのも、きっと警告みたいなものだろう。
アイリスは大急ぎでこくこくとうなずいた。
(そんなにアリムと『椅子取りゲーム』がしたかったんですか!?)
でも、それなら計画はうまくいきそうだ。
朝からずっと一緒なのがアリムは嬉しいらしい。
ヴァンレックを見送ったあと、かなり上機嫌でアイリスの手を握り、このまま一度温室に行こうと言って「るんっるんっ」と言いながら歩いていく。
(可愛い)
悶えはこらえた。アイリスは後ろに付いた自分とアリム付きのメイドたちの応援の眼差しに、一つうなずいて応え、それとなく彼に聞く。