可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
『初級しか担当いたしませんでしたが、どれほど優秀な講師が他につけられたかと考えると、悔しいですわね』
アイリスの姿に気付いた際、作法の講師は、優秀な生徒を見る目を向けてそう言った。
そばにいた妹はひどい形相になっていた。
エティックローズ侯爵家の次女、アンメアリー。コテで巻いてふわっふわな髪を作っている、ピンクブラウンの髪を持った一歳年下の妹だ。
感情的で、自分の思い通りにならないと癇癪を起こす。
努力を甘んじて改善しない自分が悪いのに――。
『――美しさも才能もあるなんて、お姉様なんて許さないっ』
記憶の中のアンメアリーの姿が幼いものに変化した。泣きながら睨む顔と強い声に、アイリスはビクッとして我に返る。
(ただの嫉妬、たったそれだけのことで)
理不尽ではと嫌な気持ちが込み上げそうになって、頭の中から追い出す。あんな家族とも呼べない人たちには、もう関わりたくもない。
転生した日、あの屋敷を出られたことには感謝している。
アイリスの姿に気付いた際、作法の講師は、優秀な生徒を見る目を向けてそう言った。
そばにいた妹はひどい形相になっていた。
エティックローズ侯爵家の次女、アンメアリー。コテで巻いてふわっふわな髪を作っている、ピンクブラウンの髪を持った一歳年下の妹だ。
感情的で、自分の思い通りにならないと癇癪を起こす。
努力を甘んじて改善しない自分が悪いのに――。
『――美しさも才能もあるなんて、お姉様なんて許さないっ』
記憶の中のアンメアリーの姿が幼いものに変化した。泣きながら睨む顔と強い声に、アイリスはビクッとして我に返る。
(ただの嫉妬、たったそれだけのことで)
理不尽ではと嫌な気持ちが込み上げそうになって、頭の中から追い出す。あんな家族とも呼べない人たちには、もう関わりたくもない。
転生した日、あの屋敷を出られたことには感謝している。