可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
ある日、戦争で疲弊しきった人間たちが最後の希望を託してこの地を目指した。
神獣は戦禍から彼らを守った。そして国民になれば守ろうと約束され、人々は神獣に感謝して、この国の住民になった――。獣人族が、人族と共存できるようになったきっかけでもあるとか。
(そんな大事なことを言わなかったなんて)
よほど家族は、アイリスに辱をかかせたかったのだろうか。
(いえ、待って。獣人族に対してあたりが強かったわね?)
もしや、と考えていると、メイドがおずおずとアイリスに声をかけてきた。
「アイリス様は人族ですので、嫌な気分になられないといいのですが……」
「ううん、いいのよ。続きを教えて」
メイドは同僚たちの様子をうかがい、それから「はい」と言って続ける。
「わたくしたち獣人族と、否定的な人族は教えられていることが少し違っていると聞きます。神獣が現れるたびに信じては、いなくなったあとの世代に生まれた者は信じない……それを繰り返しているようです」
神獣は戦禍から彼らを守った。そして国民になれば守ろうと約束され、人々は神獣に感謝して、この国の住民になった――。獣人族が、人族と共存できるようになったきっかけでもあるとか。
(そんな大事なことを言わなかったなんて)
よほど家族は、アイリスに辱をかかせたかったのだろうか。
(いえ、待って。獣人族に対してあたりが強かったわね?)
もしや、と考えていると、メイドがおずおずとアイリスに声をかけてきた。
「アイリス様は人族ですので、嫌な気分になられないといいのですが……」
「ううん、いいのよ。続きを教えて」
メイドは同僚たちの様子をうかがい、それから「はい」と言って続ける。
「わたくしたち獣人族と、否定的な人族は教えられていることが少し違っていると聞きます。神獣が現れるたびに信じては、いなくなったあとの世代に生まれた者は信じない……それを繰り返しているようです」