可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
「アイリス!」
アリムの悲鳴が聞こえる。
「あらっ?」
え、なんで。そう思った次の瞬間、アイリスは、柔らかな雪の上に両膝と両手をついていた。
「夫人っ?」
ヴァンレックが慌てて駆け寄り、片膝をついてアイリスの肩を支える。
「まさか持病でもっ?」
「ち、違います」
アイリスも、何がどうなっているのか分からない。
自分がこんな体勢になっていて、しかも姿勢を直せないことに、疑問符がいっぱい浮かんでいた。
ブロンズが、ハッとしてヴァンレックに声をかける。
「旦那様、奥様は人族であらせられます。もともとかなり細いですし、わたくしが見ていた限り通常の人族令嬢よりも体力はないほうかと――」
「なんだとっ? それなのにこれまであんなにアリムの世話を――」
二人の会話を聞きながら、アイリスはハッと思い出す。
(し、しまったー! 体力が激弱なの忘れてたわっ)
中身が『有栖』に入れ替わったとはいえ、肉体は『アイリス』だ。
アリムの相手をしながら、毎日の散歩などでも密かに体力を少しずつ上げていく――そんな計画を立てていたが、無理があったらしい。
アリムの悲鳴が聞こえる。
「あらっ?」
え、なんで。そう思った次の瞬間、アイリスは、柔らかな雪の上に両膝と両手をついていた。
「夫人っ?」
ヴァンレックが慌てて駆け寄り、片膝をついてアイリスの肩を支える。
「まさか持病でもっ?」
「ち、違います」
アイリスも、何がどうなっているのか分からない。
自分がこんな体勢になっていて、しかも姿勢を直せないことに、疑問符がいっぱい浮かんでいた。
ブロンズが、ハッとしてヴァンレックに声をかける。
「旦那様、奥様は人族であらせられます。もともとかなり細いですし、わたくしが見ていた限り通常の人族令嬢よりも体力はないほうかと――」
「なんだとっ? それなのにこれまであんなにアリムの世話を――」
二人の会話を聞きながら、アイリスはハッと思い出す。
(し、しまったー! 体力が激弱なの忘れてたわっ)
中身が『有栖』に入れ替わったとはいえ、肉体は『アイリス』だ。
アリムの相手をしながら、毎日の散歩などでも密かに体力を少しずつ上げていく――そんな計画を立てていたが、無理があったらしい。