可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
驚いて目を向けると、そこには自分を両腕で抱き上げたヴァンレックがいた。
「だ、旦那様っ?」
「君は黙って運ばれなさい」
彼が、軽々とアイリスを抱えて歩き始める。
先頭を慌てたようブロンズが案内し、数人のメイドがエプロンスカートを両手で持ち上げて駆けていく。
「旦那様っ、こんなことしなくていいですからっ。少し休めば歩けるはずですっ」
「それまで雪の中に君を放っておけと?」
「アイリス、パパに運ばれて―っ」
かなり心配だったようで、下からアリムが駆けながら言ってきた。
それだけヴァンレックはツカツカとはやく歩いていた。
「うっ、心配をかけてごめんね。ただの体力不足なの」
「アリム、女性の体力は男とは違う。心配しなくてもいい」
歩みを止めずにヴァンレックがアリムを見る。
(子供なんだから速度を落としてあげても)
アイリスはそれを伝えるべく、ヴァンレックの軍服をぐいぐい引っ張る。
彼は気付いた癖に、ふいっと視線をアリムに戻した。
「だ、旦那様っ?」
「君は黙って運ばれなさい」
彼が、軽々とアイリスを抱えて歩き始める。
先頭を慌てたようブロンズが案内し、数人のメイドがエプロンスカートを両手で持ち上げて駆けていく。
「旦那様っ、こんなことしなくていいですからっ。少し休めば歩けるはずですっ」
「それまで雪の中に君を放っておけと?」
「アイリス、パパに運ばれて―っ」
かなり心配だったようで、下からアリムが駆けながら言ってきた。
それだけヴァンレックはツカツカとはやく歩いていた。
「うっ、心配をかけてごめんね。ただの体力不足なの」
「アリム、女性の体力は男とは違う。心配しなくてもいい」
歩みを止めずにヴァンレックがアリムを見る。
(子供なんだから速度を落としてあげても)
アイリスはそれを伝えるべく、ヴァンレックの軍服をぐいぐい引っ張る。
彼は気付いた癖に、ふいっと視線をアリムに戻した。