可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
やって来てみたら、まさかのヴァルトクス大公本人が不在だった。
御者は花嫁の入居日は事前に宿泊ルートから日数まで決められている、と言っていた。
とすると予定が入っているのを知っていたうえで外出したのか?
(話し合うことさえできなかったら、どうしよう)
アイリスはしゅんとしてしまった。
「お、奥様っ。我々ヴァルトクス騎士団は歓迎しておりますっ」
「我々もでございますっ。誠心誠意お仕えさせていただくつもりです!」
突然、シーマスと騎士たちが胸に右こぶしをあててそう主張してきた。
「我々もでございます」
ブロンズと名乗った執事長が告げ、使用人たちも大急ぎで一礼してくる。
「えぇと……アイリスと申します。不慣れなこともあるかと思いますが、本日から何卒よろしくお願いいたします」
よろしく、なんて言っていいのか、頭を下げながら迷った。
「大公妃が迷われているぞ」
「意外と態度を隠せない人、なのか……?」
「おっほん!」
騎士たちのほうからこそこそと話し声が聞こえた次の瞬間、あまりにも大きな咳払いが上がった。
御者は花嫁の入居日は事前に宿泊ルートから日数まで決められている、と言っていた。
とすると予定が入っているのを知っていたうえで外出したのか?
(話し合うことさえできなかったら、どうしよう)
アイリスはしゅんとしてしまった。
「お、奥様っ。我々ヴァルトクス騎士団は歓迎しておりますっ」
「我々もでございますっ。誠心誠意お仕えさせていただくつもりです!」
突然、シーマスと騎士たちが胸に右こぶしをあててそう主張してきた。
「我々もでございます」
ブロンズと名乗った執事長が告げ、使用人たちも大急ぎで一礼してくる。
「えぇと……アイリスと申します。不慣れなこともあるかと思いますが、本日から何卒よろしくお願いいたします」
よろしく、なんて言っていいのか、頭を下げながら迷った。
「大公妃が迷われているぞ」
「意外と態度を隠せない人、なのか……?」
「おっほん!」
騎士たちのほうからこそこそと話し声が聞こえた次の瞬間、あまりにも大きな咳払いが上がった。