可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜

四章

 その翌日からアイリスの体力作りが始まった。

 アリムと騎士団側の屋内訓練場まで歩いたりと、散歩の距離と数も増えた。

「筋肉もつけるといいですよっ」
「寝る前にできる初心者向けのメニューを紙にまとめてみましたっ」

 シーマスといった騎士たちも応援してくれた。

 栄養面ではコックたちが、日頃のケアは執事が管理して指導に当たり、メイドたちはがこまめに休憩を入れてストレッチからマッサージまで行ってくれる。

「大公妃教育も入れてみましょうか」
「えっ」

 三日後、若干筋肉痛でメイドに手足を揉まれている中、やってきたブロンズが厚みのある提案書を持ってやってきた。

「作法も体幹や体力を必要とします。肉体の基礎体力も、自然と向上していくかと」
「こ、この資料を見る感じそれは伝わってくるけど、でも……」

 確認するよう促されて提案書を開いたアイリスは、動揺する。

(というかこれ、まさにプレゼンだわ)

 ブロンズがわざわざ口頭確認だけでなく、日程案まで作成していることには唖然とした。いかにも説得させたいという気迫を感じる――気がする。
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