可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
「それでしたら早速、アリム様との時間の合間にスケジュール入れさせていただきます」
「あ……」

 ブロンズがてきぱきと提案書を引き取り、メモ帳に何やら走り書く。

(なんだか騙されたような気が)

 するとアリムが、アイリスの肘置きに身を乗り出した。

「僕も散歩とか協力するからね!」
「うん、ありがとうアリム……」

 可愛いなぁと思い、彼の頭を撫でる。

「僕のことはあまり気にしないでいいからね。アイリスがお勉強入れるんなら、僕も勉強するっ」

 そういえば彼は、どこからどう見ても愛くるしい令息だった。引き取られてしばらくは、貴族生活や所作の教育はあったのだろう。

 アリムは、つたないが文字を書くこともできる。

 さらに進んだ貴族教育を受ける予定が、そもそもあったのかもしれない。

「お勉強は今、お休みしてるの?」
「うん。まぁそういうところ。僕の希望に合わせてパパが用意してくれるから、アイリスはなんの心配もいらないよ!」
「そうなのね」
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