可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
「まずは奥様のお部屋をご案内いたします。長旅で疲れがございましたら、マッサージなどで休憩を」
「ありがとうございます」
(一応用意されているのね)
てっきり、拒否のあまり部屋などは用意されていないかもしれないことも推測していたから、意外だった。
「パパー! 戻ったの!?」
階段の方向へ進んで数歩、不意に子供の可愛い声が聞こえた。
つられて視線を向けたアイリスは、目を見開く。
左手に続く廊下の向こうから、小さな男の子が走ってくる姿があった。年齢は五歳か六歳か。珍しい銀髪だ。
そして――彼の頭には、同じ色をした子犬みたいな獣耳がついている。
(あっ、彼が大公様の子供ね!?)
数年間公表されておらず、今年に『後継者として引き取った』と突然現れたヴァルトクス大公の息子は、かなりの噂になっていた。
彼も稀有な【獣化】を持って生まれたようだ。足の動きに合わせてボリュームがすごいもふもふの白銀の尻尾が揺れる姿もあって、小さな拳を作り、走る姿は愛らしい。
「ありがとうございます」
(一応用意されているのね)
てっきり、拒否のあまり部屋などは用意されていないかもしれないことも推測していたから、意外だった。
「パパー! 戻ったの!?」
階段の方向へ進んで数歩、不意に子供の可愛い声が聞こえた。
つられて視線を向けたアイリスは、目を見開く。
左手に続く廊下の向こうから、小さな男の子が走ってくる姿があった。年齢は五歳か六歳か。珍しい銀髪だ。
そして――彼の頭には、同じ色をした子犬みたいな獣耳がついている。
(あっ、彼が大公様の子供ね!?)
数年間公表されておらず、今年に『後継者として引き取った』と突然現れたヴァルトクス大公の息子は、かなりの噂になっていた。
彼も稀有な【獣化】を持って生まれたようだ。足の動きに合わせてボリュームがすごいもふもふの白銀の尻尾が揺れる姿もあって、小さな拳を作り、走る姿は愛らしい。