可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
近くから見た彼の金色の目は潤み、少し赤くなっているところからも本当のことを必死になって伝えてくれているのだと分かる。
(彼、嘘が吐けない人なのね……)
びっくりして拍子抜けしたアイリスは、じわじわと赤くなっていく。
「……私に笑いかけられて、平気なのですか?」
「それを気にしていたのか? 平気に決まっている、アリムの前みたいにどんどん笑ってほしいっ。それに安心してほしいんだが、普段から君は心から笑えているぞ。アリムが安心しきる笑顔だ」
「えっ? そう、なんですね」
今まで少し気にしていたから、呆けてしまった。
鏡で自分の顔を見るたび、家族がそう仕立てるのも容易なくらい悪女っぽい顔立ちだと感じていた。笑っても威圧感はあるのではないか、と。
(でも違うのね。前世の私と同じく、今の私も〝笑えて〟いるのね)
ほっとしたら身体から力が抜けた。それを感じ取ったのか、視線を向けたヴァンレックがようやく気付いたみたいにハッとして手を解放する。
(彼、嘘が吐けない人なのね……)
びっくりして拍子抜けしたアイリスは、じわじわと赤くなっていく。
「……私に笑いかけられて、平気なのですか?」
「それを気にしていたのか? 平気に決まっている、アリムの前みたいにどんどん笑ってほしいっ。それに安心してほしいんだが、普段から君は心から笑えているぞ。アリムが安心しきる笑顔だ」
「えっ? そう、なんですね」
今まで少し気にしていたから、呆けてしまった。
鏡で自分の顔を見るたび、家族がそう仕立てるのも容易なくらい悪女っぽい顔立ちだと感じていた。笑っても威圧感はあるのではないか、と。
(でも違うのね。前世の私と同じく、今の私も〝笑えて〟いるのね)
ほっとしたら身体から力が抜けた。それを感じ取ったのか、視線を向けたヴァンレックがようやく気付いたみたいにハッとして手を解放する。