可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
眩しすぎると感じていたのは、ほんの数秒だった。
自分を包み込んだ風が弱まっていくのを感じて、目をそろりと開ける。
すると、見慣れた金色の、けれど巨大な狼の目が背の高い鉄格子の向こうから自分を見上げている光景があった。
「アイリス……?」
巨大な狼、というより、アイリスはその声掛けに固まってしまった。
(――狼が、喋った!)
次の瞬間、がくんっと重力が戻る。
「ひぇ」
落下するのを感じた。
何が起こったのか分からないが、アリムが出した金色の光でここまで移動したのは理解していた。
でもこれ、受け身が間に合わない。
(うん、これは潔く諦めましょう)
筋肉もあまりない身体で受ける衝撃とは、と震えながら、アイリスは諦めてそのまま落下する。
「アイリス!」
どさっと衝撃が襲ってきた。
だが、同時に、もふっと柔らかなものを下から感じる。
ハタとして見てみると、金色の毛並みをした大きな狼の両前脚が折鉄格子から伸びて、アイリスを受け止めていた。
「あ、ありが――」
「あそこで諦めるやつがあるか! なんて危ない人なんだっ」
自分を包み込んだ風が弱まっていくのを感じて、目をそろりと開ける。
すると、見慣れた金色の、けれど巨大な狼の目が背の高い鉄格子の向こうから自分を見上げている光景があった。
「アイリス……?」
巨大な狼、というより、アイリスはその声掛けに固まってしまった。
(――狼が、喋った!)
次の瞬間、がくんっと重力が戻る。
「ひぇ」
落下するのを感じた。
何が起こったのか分からないが、アリムが出した金色の光でここまで移動したのは理解していた。
でもこれ、受け身が間に合わない。
(うん、これは潔く諦めましょう)
筋肉もあまりない身体で受ける衝撃とは、と震えながら、アイリスは諦めてそのまま落下する。
「アイリス!」
どさっと衝撃が襲ってきた。
だが、同時に、もふっと柔らかなものを下から感じる。
ハタとして見てみると、金色の毛並みをした大きな狼の両前脚が折鉄格子から伸びて、アイリスを受け止めていた。
「あ、ありが――」
「あそこで諦めるやつがあるか! なんて危ない人なんだっ」