可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
顔を向けて慌てた狼が、一瞬で静かになる。
「……君は……いや、まぁいい」
「王家の秘密は守ります!」
彼の尻尾は魔法みたいに温かい。きっと、それも特殊な力の一つなのかもしれないとアイリスは自信を持った。
(父親と子供の間に不思議なつながりがある仕組みなのかしら? 詳しく聞きたいけど、私はただのお飾りの妻だし、聞いてはだめよね)
「はぁ……それで、どうしてここに来りしたんだ。アリムは君が望んだから送り届けたんだろう?」
「そうです。行きたいのなら、行くといいと言われました」
「なんて危ないことを願ったんだ。俺は今夜の零時まで、人間の姿には戻れない」
「はい。満月の日のことは、ブロンズからも聞いています」
「この姿だと獣の本能が強いから、暴走しやすいとも聞いたはずだな?」
「あぅ、それは……はい……」
狼が顔を近付けてきた。座り込んでいる自分よりも大きいのではないかと感じながら、アイリスは彼の眼圧に負けて、うなずく。
「……君は……いや、まぁいい」
「王家の秘密は守ります!」
彼の尻尾は魔法みたいに温かい。きっと、それも特殊な力の一つなのかもしれないとアイリスは自信を持った。
(父親と子供の間に不思議なつながりがある仕組みなのかしら? 詳しく聞きたいけど、私はただのお飾りの妻だし、聞いてはだめよね)
「はぁ……それで、どうしてここに来りしたんだ。アリムは君が望んだから送り届けたんだろう?」
「そうです。行きたいのなら、行くといいと言われました」
「なんて危ないことを願ったんだ。俺は今夜の零時まで、人間の姿には戻れない」
「はい。満月の日のことは、ブロンズからも聞いています」
「この姿だと獣の本能が強いから、暴走しやすいとも聞いたはずだな?」
「あぅ、それは……はい……」
狼が顔を近付けてきた。座り込んでいる自分よりも大きいのではないかと感じながら、アイリスは彼の眼圧に負けて、うなずく。