可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
「ふ、不快にさせてしまったのなら、ごめんなさい」
「君のその家族が不愉快だ。なんて傲慢で自分勝手で、愚かな」
誰もが家族の味方だった。
(それなのに――)
自分のために怒ってくれているヴァンレックに、アイリスはうっかり涙がこぼれそうになった。急いで彼の極上の毛並みに、顔を埋める。
「いいんです。これから幸せになればいいんですから。結婚のおかげで家から出られましたし、可愛いアリムにも、ヴァンレック様にも出会えました。ここで過ごした日々は人生で一番幸せです。ここで出会った人たちも、みんな大好きです」
本心からそう答えた。
自分は幸せであると、胸を張って言える。
だから、いつか来る離縁を想像すると最近は切ない気持ちになるのだ。
(離れたくない。このままが続いていけばいいのに、と思ってる)
そう思ってしまうことは、だめなのは分かってる。
だから、その言葉だけはぐっと飲み込んだ。
今だけでアイリスはじゅうぶん、幸せだから。
「君のその家族が不愉快だ。なんて傲慢で自分勝手で、愚かな」
誰もが家族の味方だった。
(それなのに――)
自分のために怒ってくれているヴァンレックに、アイリスはうっかり涙がこぼれそうになった。急いで彼の極上の毛並みに、顔を埋める。
「いいんです。これから幸せになればいいんですから。結婚のおかげで家から出られましたし、可愛いアリムにも、ヴァンレック様にも出会えました。ここで過ごした日々は人生で一番幸せです。ここで出会った人たちも、みんな大好きです」
本心からそう答えた。
自分は幸せであると、胸を張って言える。
だから、いつか来る離縁を想像すると最近は切ない気持ちになるのだ。
(離れたくない。このままが続いていけばいいのに、と思ってる)
そう思ってしまうことは、だめなのは分かってる。
だから、その言葉だけはぐっと飲み込んだ。
今だけでアイリスはじゅうぶん、幸せだから。