可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
「奥様、貢物って言葉がよく似合うと思いません?」
「私に貢いでもこれ以上の利はないわよ」
「あ、なるほど。そういば奥様って人族でしたね。うーん、それでは『したいから贈り物をしている』と考えるのはいかがです?」
アイリスは思考を止めてしまった。
完全な善意であることは推測したことはある。さすがに何日も続くと、先日のお礼の気持ちだけではないように勘ぐった。
でも、そんなこと、考えてしまってはダメなのだ。
一度考えたら、きっと、ずるずると彼のことを意識し続けてしまうから。
「そ、それは……だから私にやっても、とくに利になることはなくて……」
慌てて視線をそらして考える。
相手は大公様だ。ダンスの授業の話が出た際、ドレスを二十着も一気に購入したお方である。お金の使い方や感謝の仕方が、アイリスの常識とはかけ離れている可能性も――。
「全部よく似合ってますよ」
「まるで奥様のことをすごく考えて選ばれたみたいです」
「嬉しいけど、今はやめて……」
「私に貢いでもこれ以上の利はないわよ」
「あ、なるほど。そういば奥様って人族でしたね。うーん、それでは『したいから贈り物をしている』と考えるのはいかがです?」
アイリスは思考を止めてしまった。
完全な善意であることは推測したことはある。さすがに何日も続くと、先日のお礼の気持ちだけではないように勘ぐった。
でも、そんなこと、考えてしまってはダメなのだ。
一度考えたら、きっと、ずるずると彼のことを意識し続けてしまうから。
「そ、それは……だから私にやっても、とくに利になることはなくて……」
慌てて視線をそらして考える。
相手は大公様だ。ダンスの授業の話が出た際、ドレスを二十着も一気に購入したお方である。お金の使い方や感謝の仕方が、アイリスの常識とはかけ離れている可能性も――。
「全部よく似合ってますよ」
「まるで奥様のことをすごく考えて選ばれたみたいです」
「嬉しいけど、今はやめて……」