可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
アリムの姿が部屋にない。
そんな知らせを受けたのは、父の帰りを迎えられなかったら悲しむかもしれないと考えて、余裕をもってアイリスが、メイドたちに様子見に行かせた頃だった。
アイリスはすぐ走って彼の部屋へと急いだ。
そこには数名の騎士たちも集まっていて、中にいたシーマスが駆け寄ってくる。
「状況から判断するに、窓からこっそり外に出たようです。何か花か薬草を見に行かれた可能性もあります」
部屋の中央には数冊の図鑑が転がっていた。そのうち開かれていたのは植物に関するもので、窓から吹き込む風が強くて、直前までアリムが見ていたページは不明だという。
「そんな……っ」
ショックのあまり息が続かなかった。
初めての状況に自分でも困惑しながら、よろりとしたアイリスを、メイドたちが支えてくれる。
「奥様、呼吸をなさってください」
「こ、呼吸」
「落ち着いてください」
シーマスも肩を掴んで、アイリスに力強く言ってきた。
「アリム様なら、大丈夫ですから」
どうして、そんなことが言えるのだろう。
そんな知らせを受けたのは、父の帰りを迎えられなかったら悲しむかもしれないと考えて、余裕をもってアイリスが、メイドたちに様子見に行かせた頃だった。
アイリスはすぐ走って彼の部屋へと急いだ。
そこには数名の騎士たちも集まっていて、中にいたシーマスが駆け寄ってくる。
「状況から判断するに、窓からこっそり外に出たようです。何か花か薬草を見に行かれた可能性もあります」
部屋の中央には数冊の図鑑が転がっていた。そのうち開かれていたのは植物に関するもので、窓から吹き込む風が強くて、直前までアリムが見ていたページは不明だという。
「そんな……っ」
ショックのあまり息が続かなかった。
初めての状況に自分でも困惑しながら、よろりとしたアイリスを、メイドたちが支えてくれる。
「奥様、呼吸をなさってください」
「こ、呼吸」
「落ち着いてください」
シーマスも肩を掴んで、アイリスに力強く言ってきた。
「アリム様なら、大丈夫ですから」
どうして、そんなことが言えるのだろう。