可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
すると、大きなもふもふの尻尾が、外気から守るように二人をすっぽりと包み込んだ。
「アイリス、どうか泣き止んで。ほら、アリムは無事だっただろう」
「はい、はい、うぅ、ヴァンレック様、ありがとうございます」
「こういう時に獣の姿なのはもどかしいな。アリム、アイリスはとても心配していたぞ。いったいどうして抜け出した?」
「すぐ……すぐに戻るつもりだったんだ」
ぽかんとしたようなアリムの声が聞こえた。
尻尾の先が間に割り込んできた。アイリスがなんだろうと思っていると、涙で濡れた顔をもふもふと拭われた。
「ちょ、ヴァンレック様っ、毛がっ」
「尻尾を触られても全然不快感がないな……いい、タオル代わりだ、何もしないよりは絶対にマシだから、甘んじて世話になりなさい」
「それはそうですけど、うぶっ」
「本当だよヴァンレッ――パパっ、僕はすぐに戻るつもりだったんだ」
ようやく状況が飲み込めてきたのか、アリムが焦ったような声でそう言った。
「アイリス、どうか泣き止んで。ほら、アリムは無事だっただろう」
「はい、はい、うぅ、ヴァンレック様、ありがとうございます」
「こういう時に獣の姿なのはもどかしいな。アリム、アイリスはとても心配していたぞ。いったいどうして抜け出した?」
「すぐ……すぐに戻るつもりだったんだ」
ぽかんとしたようなアリムの声が聞こえた。
尻尾の先が間に割り込んできた。アイリスがなんだろうと思っていると、涙で濡れた顔をもふもふと拭われた。
「ちょ、ヴァンレック様っ、毛がっ」
「尻尾を触られても全然不快感がないな……いい、タオル代わりだ、何もしないよりは絶対にマシだから、甘んじて世話になりなさい」
「それはそうですけど、うぶっ」
「本当だよヴァンレッ――パパっ、僕はすぐに戻るつもりだったんだ」
ようやく状況が飲み込めてきたのか、アリムが焦ったような声でそう言った。