可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
「もちろん! アイリスが望むならお城をあげるのもいいよねっ」
「アリム、頼むからそうしようと思うなよ……」
なぜヴァンレックが困ったような声でそう言った。
(大きくなったことを想像してそう言っているのかしら? 気が早いわ、なんて可愛いのかしら)
またしても表情が緩んだアイリスは、ハタと自覚して、両手で頬をむにむにと押した。
(ああまずいわ、彼が可愛くまで見えてきてる)
「アイリスー? どうしたの?」
「またアリムの姿に身悶えしているんだろうな……羨ましい……」
「パパ、『可愛い』って言われるより『かっこいい』がいいに決まってるでしょ。変なこと言わないの。可愛いは、僕の特権だもん」
「当たり前だ。かっこいいと言われたい」
「素直に伝えてみれば?」
アリムが積み木を重ねながら言い、ヴァンレックが顔を寄せて真剣な顔で彼と話す。しかしその声は、自分を落ちつけようとしているアイリスの耳には届いていなかった。
(すごく子供想いだわ。そんな人相手に好意を持っているなんて、絶対に知られちゃだめよ。悪女と言われているのに彼にこうして味方として受け入れてもらえたんだから、それだけで満足すべきだわ)
「アリム、頼むからそうしようと思うなよ……」
なぜヴァンレックが困ったような声でそう言った。
(大きくなったことを想像してそう言っているのかしら? 気が早いわ、なんて可愛いのかしら)
またしても表情が緩んだアイリスは、ハタと自覚して、両手で頬をむにむにと押した。
(ああまずいわ、彼が可愛くまで見えてきてる)
「アイリスー? どうしたの?」
「またアリムの姿に身悶えしているんだろうな……羨ましい……」
「パパ、『可愛い』って言われるより『かっこいい』がいいに決まってるでしょ。変なこと言わないの。可愛いは、僕の特権だもん」
「当たり前だ。かっこいいと言われたい」
「素直に伝えてみれば?」
アリムが積み木を重ねながら言い、ヴァンレックが顔を寄せて真剣な顔で彼と話す。しかしその声は、自分を落ちつけようとしているアイリスの耳には届いていなかった。
(すごく子供想いだわ。そんな人相手に好意を持っているなんて、絶対に知られちゃだめよ。悪女と言われているのに彼にこうして味方として受け入れてもらえたんだから、それだけで満足すべきだわ)