可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
便箋と招待状をまとめながら、ブロンズも言う。
「狼の執着を舐めていただいては困りますね」
「執着……?」
「迎え入れた〝家族〟です。そしてわたくしたち邸宅の獣人族もみな、奥様を手放すことは、絶対にないでしょう」
彼はそう告げると、招待状を持ったまま歩き出す。
「離縁云々は必要ありません。その言葉を伏せて、旦那様にはわたくしから奥様が悩まれていることを伝えてまいります。その間、少しでも休まれていてください。皆様は、奥様の目が腫れないようケアして差し上げるのですよ」
「もちろんです」
メイドたちが、ブロンズに力強く答えた。
彼女たちは一流の優秀なメイドだった。
あれだけ泣いたのでヴァンレックに会えない顔になるかもしれないと恐れたのだが、それはアイリスの懸念に終わった。
「すごいわっ」
「こう見えて前王妃様のもとで修行させていただきましたから」
「そうだったのっ?」
彼女たちは、その中から選ばれたメイドたちだという。
「追加のメイドは陛下が厳選され、送られてきます」
「よほどヴァンレック様を大切になさっているのね……」
「はい。しっかり仕えよと言われて、送り出されました」
「狼の執着を舐めていただいては困りますね」
「執着……?」
「迎え入れた〝家族〟です。そしてわたくしたち邸宅の獣人族もみな、奥様を手放すことは、絶対にないでしょう」
彼はそう告げると、招待状を持ったまま歩き出す。
「離縁云々は必要ありません。その言葉を伏せて、旦那様にはわたくしから奥様が悩まれていることを伝えてまいります。その間、少しでも休まれていてください。皆様は、奥様の目が腫れないようケアして差し上げるのですよ」
「もちろんです」
メイドたちが、ブロンズに力強く答えた。
彼女たちは一流の優秀なメイドだった。
あれだけ泣いたのでヴァンレックに会えない顔になるかもしれないと恐れたのだが、それはアイリスの懸念に終わった。
「すごいわっ」
「こう見えて前王妃様のもとで修行させていただきましたから」
「そうだったのっ?」
彼女たちは、その中から選ばれたメイドたちだという。
「追加のメイドは陛下が厳選され、送られてきます」
「よほどヴァンレック様を大切になさっているのね……」
「はい。しっかり仕えよと言われて、送り出されました」