【書籍化決定】「生贄として嫁がされたら、最強種族の愛され大公妃になっていました~私を好きすぎる狼大公と義息子が猛犬につき、ご注意ください~」
 どんなふうに相手をしていたのか、難しい対応はあったのか、アリムを膝の上にのせておやつをあげながら楽しく聞く。

 夫たちのほうは、国王の近況やその周りの共有をしていた。

 リッジソロミュー公爵夫人もアイリスに興味津々なようだった。

 どれのくらいでアリムと仲良くなったのかと尋ねられたので、アイリスが大公邸についた初日からだと、なぜかかなり教えると驚いていた。

「まぁ、アリム様が……」
「様?」
「あ、いえ、相性もよかったようですし、アイリス様が結婚相手でヴァルトクス大公も幸運な人ですわね」

 急に話しを振られたヴァンレックが、少しあけた隣で紅茶を噴き出した。

 アイリスは、リッジソロミュー公爵が嫌味っぽくなく「汚いなぁっ」と友人のように言うのが、なんだか新鮮に見えた。

 国王が周りに固めている人たちは、ヴァンレックの獣化を遠ざけないタイプが集っているのだろう。

「パパのすごいところを聞きたいなら、僕にお任せあれ!」
「小公子様、ぜひ聞かせてくださいな」
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