可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
言い方が変であると自覚していないのだろうか。
お気に召す、そこの、と貴族たちが不信感を抱いたようにひそひそと話す。
「そうだ、俺は我が家に来てくれたアイリスを好ましく思っている。こうして大切にしている」
「っ」
アイリスは赤面を止められなかった。
(い、いきなりどうしてそんなことを言ってるのっ?)
言い返すための演技だろうか。
「だが、送り込んだら終わりの婚姻だったのでは?」
「は?」
「陛下に確認を取ったが、虚偽を申告したな。俺の獣化の力が暴走という危険がついていることは事実だ。彼女は意思確認もされないままだった、つまり『死ぬかもしれないがせめて最後くらいは家の役に立て』と俺のもとに嫁がせたという調査結果になっている。それに加え、嫁入りなのに祝いといった類の荷物は侯爵家からはなかった、荷物もごくわずか――俺はアイリスと結婚したが、娘を差し出すような薄情な貴族と取引したがる獣人貴族はいない。二度と関わるな」
一気に鋭い視線が突き刺さり、父と母が身体を縮こまらせた。
お気に召す、そこの、と貴族たちが不信感を抱いたようにひそひそと話す。
「そうだ、俺は我が家に来てくれたアイリスを好ましく思っている。こうして大切にしている」
「っ」
アイリスは赤面を止められなかった。
(い、いきなりどうしてそんなことを言ってるのっ?)
言い返すための演技だろうか。
「だが、送り込んだら終わりの婚姻だったのでは?」
「は?」
「陛下に確認を取ったが、虚偽を申告したな。俺の獣化の力が暴走という危険がついていることは事実だ。彼女は意思確認もされないままだった、つまり『死ぬかもしれないがせめて最後くらいは家の役に立て』と俺のもとに嫁がせたという調査結果になっている。それに加え、嫁入りなのに祝いといった類の荷物は侯爵家からはなかった、荷物もごくわずか――俺はアイリスと結婚したが、娘を差し出すような薄情な貴族と取引したがる獣人貴族はいない。二度と関わるな」
一気に鋭い視線が突き刺さり、父と母が身体を縮こまらせた。