可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
「娘を差し出す?」
「なんて非道なことを――」
「確か立候補は、娘の意思確認が絶対条件だったと聞いたぞ。だから先月まで何度も集まりがされたんだろう?」
「とするとエティックローズ侯爵家は、娘からの意思決定書を偽装して、陛下に提出したのか?」
どういうことだと面白がった貴族たちが押しかける。
父と母が失礼すると言って人ごみをかき分けた。
アンメアリーが立ち尽くし、ライノーアル伯爵がこれから結婚する相手とは思えない不審の目を向けている。
「あのー、挙式が始まりますので、ご移動をお願いします」
係りの者が主役の二人に声をかける。
前代未聞の最悪な空気の中、挙式が始まった。
◇∞◇∞◇
結婚式は、なんとも厳粛な空気の中で行われた。
というのは場の雰囲気に合っていただけで、好き同士の婚約者がようやく迎えた華やかな挙式というものではなかった。なんともぎすぎすしたものになった感じだ。
「……悪いことしちゃったかしら」
あの妹にやり返せてスカッとしたものの、アイリスはなんだか悪いことをした気持ちになる。
「なんて非道なことを――」
「確か立候補は、娘の意思確認が絶対条件だったと聞いたぞ。だから先月まで何度も集まりがされたんだろう?」
「とするとエティックローズ侯爵家は、娘からの意思決定書を偽装して、陛下に提出したのか?」
どういうことだと面白がった貴族たちが押しかける。
父と母が失礼すると言って人ごみをかき分けた。
アンメアリーが立ち尽くし、ライノーアル伯爵がこれから結婚する相手とは思えない不審の目を向けている。
「あのー、挙式が始まりますので、ご移動をお願いします」
係りの者が主役の二人に声をかける。
前代未聞の最悪な空気の中、挙式が始まった。
◇∞◇∞◇
結婚式は、なんとも厳粛な空気の中で行われた。
というのは場の雰囲気に合っていただけで、好き同士の婚約者がようやく迎えた華やかな挙式というものではなかった。なんともぎすぎすしたものになった感じだ。
「……悪いことしちゃったかしら」
あの妹にやり返せてスカッとしたものの、アイリスはなんだか悪いことをした気持ちになる。