可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
(待って。ヴァンレック様とアリムの目が、飛び込む獲物を待っているみたいになっていて嫌な予感しかしないっ)
アイリスは冷汗がドッと吹き出すのを覚えた。
アンメアリーに睨まれている状況だが、おかげでそこに何かを感じる余裕はない。
「アンメアリー、お客様がたくさんいる場よ。ライノーアル伯爵はどうしたの」
「彼、全然甘く囁いてもくれないし、全部あんたのせいよ!」
「冷静になりなさい、ここに大公様もい――」
「また全部『悪女』のお姉様のせいだってことにしてやり直すの! 会場がめちゃくちゃになったのも、お姉様のせい! 痛い目見せてあげる!」
目撃者が多いので罪を着せるのも無理だと思うのだが、アンメアリーは酔っぱらいすぎてそこにさえ考えが回っていない様子だ。
(ああ、これは……)
アイリスはますます嫌な予感がした。
緊張、というより、同じ円卓に座ってやたら大人しくしている夫と子供が、いったい何を仕掛けたのか考える。
「私はついてたの、お姉様をぎゃぶんと言わせるアイテムが手に入ったんだから!」
アイリスは冷汗がドッと吹き出すのを覚えた。
アンメアリーに睨まれている状況だが、おかげでそこに何かを感じる余裕はない。
「アンメアリー、お客様がたくさんいる場よ。ライノーアル伯爵はどうしたの」
「彼、全然甘く囁いてもくれないし、全部あんたのせいよ!」
「冷静になりなさい、ここに大公様もい――」
「また全部『悪女』のお姉様のせいだってことにしてやり直すの! 会場がめちゃくちゃになったのも、お姉様のせい! 痛い目見せてあげる!」
目撃者が多いので罪を着せるのも無理だと思うのだが、アンメアリーは酔っぱらいすぎてそこにさえ考えが回っていない様子だ。
(ああ、これは……)
アイリスはますます嫌な予感がした。
緊張、というより、同じ円卓に座ってやたら大人しくしている夫と子供が、いったい何を仕掛けたのか考える。
「私はついてたの、お姉様をぎゃぶんと言わせるアイテムが手に入ったんだから!」