可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
「……もっと、好きになっちゃったじゃない」

 便箋に走り書いた言葉を見て、目が潤んだ。

 それぞれの道を進むタイミングが来たのかもしれない。

 とにかく、神獣だとかそんなことよりも、今はアイリスが彼の〝邪魔者〟にならないことが大事だ。

 恋をした自分の行動の予測がつかない。

 こんなこと初めてで、とにかく自分を制御するために動くしかないとアイリスは感じた。

 告げられるのがつらいなら、アイリスも行動すればいい。

 アイリスはショールを羽織ると、ベルを鳴らした。

 すると、すぐメイドがやってきた。

「はい、奥様」
「リッジソロミュー公爵様は陛下の側近よね? 王城かしら」

 彼女は不思議そうな顔をした。

「王城に人が集まっているようですから、旦那様と同じくその可能性が高いとは思います。ちょうど王城から騎士様たちがいらしていますので、話を聞いてみましょうか?」
「王城から? どうして?」
「詳しくは知りませんが、奥様の警備に派遣されたそうです」
「私の警備?」
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