可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
「リッジソロミュー公爵様がどこにいるのか知ってる?」
「私と入れ違いで、王城に上がりましたよ」
「この手紙を急ぎ届けてほしいの」
ウィリアムは、きょとんとした様子で手紙を受け取った。
「父は忙しくしていると思いますし、相当な理由がないとすぐに伝えるのは難しいかと――」
「今回の政略結婚、ヴァンレック様のためになかったことできないか、相談したいの」
「え!?」
「できれば彼が帰ってくるまでに話したいのだけれど」
「わ、分かりました、至急馬を飛ばします」
彼のハンサムな笑顔が強張り、慌てたように去っていった。
彼を見送ったアイリスは、室内に戻った。
(これであと戻りできないわね)
メイドを呼び、紅茶を一つ用意してもらった。一人になりたいと告げて、彼女も退出させる。
リッジソロミュー公爵に目をつけたのは、アリムへの対応の違和感を思い出したからだ。
あの夫婦は、アリムがどんな存在なのか知っていたのだろう。
(ヴァンレック様は初日に、妻として私を愛することはないと言った……)
希望は持てないと思う。
「私と入れ違いで、王城に上がりましたよ」
「この手紙を急ぎ届けてほしいの」
ウィリアムは、きょとんとした様子で手紙を受け取った。
「父は忙しくしていると思いますし、相当な理由がないとすぐに伝えるのは難しいかと――」
「今回の政略結婚、ヴァンレック様のためになかったことできないか、相談したいの」
「え!?」
「できれば彼が帰ってくるまでに話したいのだけれど」
「わ、分かりました、至急馬を飛ばします」
彼のハンサムな笑顔が強張り、慌てたように去っていった。
彼を見送ったアイリスは、室内に戻った。
(これであと戻りできないわね)
メイドを呼び、紅茶を一つ用意してもらった。一人になりたいと告げて、彼女も退出させる。
リッジソロミュー公爵に目をつけたのは、アリムへの対応の違和感を思い出したからだ。
あの夫婦は、アリムがどんな存在なのか知っていたのだろう。
(ヴァンレック様は初日に、妻として私を愛することはないと言った……)
希望は持てないと思う。