可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
隣に座ったヴァンレックが身を乗り出す。
「俺は、もう可愛くないと……!?」
「ヴァンレック様、落ち着いてください」
アイリスは疑問符を頭に浮かべ、ひとまず言った。
「いや、もしかしたら余計なことをしたのかもしれないと心配に――」
ブロンズが目と仕草で合図してくる。
頭を撫でろ、と。
不思議に思いつつアイリスがヴァンレックの頭に手を置くと、挙動不審に早口で何やら喋りまくっていた彼が、途端に静かになる。
(何これ、可愛いわ)
褒められたかったのだろうか。
それとも、アリムに対抗して……?
「失礼じゃなければ、もっと撫でますけど」
「撫でてくれ」
「なんて早い返答」
「アイリス! 僕も自分でしがもみつくから、撫でてっ」
「ふふっ、はいはい。二人とも、今日はお疲れ様」
とにかく、とアイリスは手を動かしながら言葉を続けた。
「二人がしてくれたことにはすっきりしたわ。まさか悪女の悪評もどうになってしまうなんて、思ってもみなかったことですし」
「そもそもアイリスは悪女ではないだろう」
「え?」
アイリスは本気で驚いてしまった。
「俺は、もう可愛くないと……!?」
「ヴァンレック様、落ち着いてください」
アイリスは疑問符を頭に浮かべ、ひとまず言った。
「いや、もしかしたら余計なことをしたのかもしれないと心配に――」
ブロンズが目と仕草で合図してくる。
頭を撫でろ、と。
不思議に思いつつアイリスがヴァンレックの頭に手を置くと、挙動不審に早口で何やら喋りまくっていた彼が、途端に静かになる。
(何これ、可愛いわ)
褒められたかったのだろうか。
それとも、アリムに対抗して……?
「失礼じゃなければ、もっと撫でますけど」
「撫でてくれ」
「なんて早い返答」
「アイリス! 僕も自分でしがもみつくから、撫でてっ」
「ふふっ、はいはい。二人とも、今日はお疲れ様」
とにかく、とアイリスは手を動かしながら言葉を続けた。
「二人がしてくれたことにはすっきりしたわ。まさか悪女の悪評もどうになってしまうなんて、思ってもみなかったことですし」
「そもそもアイリスは悪女ではないだろう」
「え?」
アイリスは本気で驚いてしまった。