可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
建物に上がるとメイドたちが左右から頭を下げる。そのうちの一人がアイリスのショールを預かった。
(そういえば、勝手に借りたんだったわ)
いろいろと――怒られてしまうのだろうか。
(見た目通りの傲慢な女だという第一印象だったら、どうしよう)
確実についてこられるよう歩いていくヴァンレックの背中を眺めながら、アイリスは胃がきりきりした。
二階に上がってしばらく、美しい造りの観音開きの扉をヴァンレックが開ける。
ようやく振り向いた彼に目線で促されて中に進むと、上品で明るいブラウンの家具に統一された部屋があった。
「ここは?」
「俺の書斎だ」
ヴァンレックが書斎机へと進んだ。コートの内側から封筒を取り出し、そこに置く。
「アイリス嬢」
「はいっ」
彼が振り返ってきて背筋が反射的に伸びた。
「いや、これからは夫人と呼ばなければならないが、君に話しがある。子育てをしてくれないか?」
アイリスは、ぽかんと口を開けてしまった。
幻聴だろうか。
「…………はい?」
(そういえば、勝手に借りたんだったわ)
いろいろと――怒られてしまうのだろうか。
(見た目通りの傲慢な女だという第一印象だったら、どうしよう)
確実についてこられるよう歩いていくヴァンレックの背中を眺めながら、アイリスは胃がきりきりした。
二階に上がってしばらく、美しい造りの観音開きの扉をヴァンレックが開ける。
ようやく振り向いた彼に目線で促されて中に進むと、上品で明るいブラウンの家具に統一された部屋があった。
「ここは?」
「俺の書斎だ」
ヴァンレックが書斎机へと進んだ。コートの内側から封筒を取り出し、そこに置く。
「アイリス嬢」
「はいっ」
彼が振り返ってきて背筋が反射的に伸びた。
「いや、これからは夫人と呼ばなければならないが、君に話しがある。子育てをしてくれないか?」
アイリスは、ぽかんと口を開けてしまった。
幻聴だろうか。
「…………はい?」