可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
「アリムがあれだけ心を許した者も初めてだ。陛下が決めたことなので君をすぐ家に帰すことも俺の意思だけではできない。互いに結婚を望んでいない間柄だとすれば話しは早い。時期が来ればいずれ離縁の手続きをしよう。その際には、成果に見合った報酬も出す」
「報酬……」
「俺は討伐もあるので、場合によっては数日家をあけなければならない。だが、アリムは他の者に心を開かなかったんだ」
前髪をかき上げた彼は、恐ろしい大公様というより一人の父親に見えた。
悪女と社交界で噂され、国王の勝手な決定で書類上の妻になってしまった人にお願いするほど切羽詰まっている様子だ。
「この半年、誰も見つからなかったのですか?」
「ああ。彼と馬が合う、母親役ができる女性は見つからなくてな。侍女は――都合が悪く選ばなかった。メイドを厳選したが警戒心がすごくてな」
ふぅ、と息をもらしたヴァンレックは疲れ気味だった。
「俺が離れている間は部屋から出てこないから、野営が必要な討伐もなかなか入れられない。しばらく子育てに協力してくれると助かる」
「報酬……」
「俺は討伐もあるので、場合によっては数日家をあけなければならない。だが、アリムは他の者に心を開かなかったんだ」
前髪をかき上げた彼は、恐ろしい大公様というより一人の父親に見えた。
悪女と社交界で噂され、国王の勝手な決定で書類上の妻になってしまった人にお願いするほど切羽詰まっている様子だ。
「この半年、誰も見つからなかったのですか?」
「ああ。彼と馬が合う、母親役ができる女性は見つからなくてな。侍女は――都合が悪く選ばなかった。メイドを厳選したが警戒心がすごくてな」
ふぅ、と息をもらしたヴァンレックは疲れ気味だった。
「俺が離れている間は部屋から出てこないから、野営が必要な討伐もなかなか入れられない。しばらく子育てに協力してくれると助かる」