可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
「何かあれば呼ぶわね」
「かしこまりました」
声をかけられるとは思っていなかったのか、メイドたちはハッと頭を上げると、嬉しそうに口元を緩めて答えた。
少し進むと植物の通路に終わりが見える。
背の高い木々に囲まれて隠されるようにして、美しい温室があった。木々は恐らく木陰を作るためだろう。
「あった!」
アリムが言い、手を離して走る。
アイリスはこそっと後ろの騎士に聞いた。
「アリムのお気に入りの場所?」
「はい。植物収集のために昔建てられたもので、国内の遠方の珍しい木まで一つずつあります。庭師が種から育てている場も増設され、アリム様はその成長を眺めるのもお好きなようです」
とすると、彼がよく通っている場の一つそうだ。
「ここは立ち入りが制限されていたりするのかしら」
休む場としてあるようだが、主人の世話をする使用人に『入るな』とされているのも、珍しい。
騎士たちが顔を見合わせた。
「それは、……いらした際にアリム様がよくおられたからです」
「かしこまりました」
声をかけられるとは思っていなかったのか、メイドたちはハッと頭を上げると、嬉しそうに口元を緩めて答えた。
少し進むと植物の通路に終わりが見える。
背の高い木々に囲まれて隠されるようにして、美しい温室があった。木々は恐らく木陰を作るためだろう。
「あった!」
アリムが言い、手を離して走る。
アイリスはこそっと後ろの騎士に聞いた。
「アリムのお気に入りの場所?」
「はい。植物収集のために昔建てられたもので、国内の遠方の珍しい木まで一つずつあります。庭師が種から育てている場も増設され、アリム様はその成長を眺めるのもお好きなようです」
とすると、彼がよく通っている場の一つそうだ。
「ここは立ち入りが制限されていたりするのかしら」
休む場としてあるようだが、主人の世話をする使用人に『入るな』とされているのも、珍しい。
騎士たちが顔を見合わせた。
「それは、……いらした際にアリム様がよくおられたからです」