可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
「今日は早かったですな」
「見送りが早かったのかしら……?」
『パパ』に嫉妬されないか、少し心配になる。
「何やら心配されているようですが、引き止められることが減って助かっている、と旦那様はもらしておりました」
「……あの、どうしていつも分かるの?」
「主人の心内をはかるのも執事の役割です」
ここ数日すっかりブロンズに感情面が筒抜けになっているように感じるが、それだけ距離が縮まり出しているのだろうと前向きに考えた。
(悪女として警戒されるようには断然いいし)
アイリスは、今日も派手な自分ドレスの色を、つい見下ろした。引き受けた仕事はきちんとこなす女、と思われれば上出来だろう。
アリムが合流したのち、ブロンズと別れて今日もまずは温室へと向かう。
かなりの時間潰しになるのでアイリスも助かっていた。アリムは飽きもせず図鑑を眺め、実物の植物を観察する。
「蕾が大きくなってきたっ、そろそろ秋なんだなぁ」
「秋の象徴なの?」
そばについて、普段は独り言になってしまう彼の言葉を拾い、相槌を打つ。
「見送りが早かったのかしら……?」
『パパ』に嫉妬されないか、少し心配になる。
「何やら心配されているようですが、引き止められることが減って助かっている、と旦那様はもらしておりました」
「……あの、どうしていつも分かるの?」
「主人の心内をはかるのも執事の役割です」
ここ数日すっかりブロンズに感情面が筒抜けになっているように感じるが、それだけ距離が縮まり出しているのだろうと前向きに考えた。
(悪女として警戒されるようには断然いいし)
アイリスは、今日も派手な自分ドレスの色を、つい見下ろした。引き受けた仕事はきちんとこなす女、と思われれば上出来だろう。
アリムが合流したのち、ブロンズと別れて今日もまずは温室へと向かう。
かなりの時間潰しになるのでアイリスも助かっていた。アリムは飽きもせず図鑑を眺め、実物の植物を観察する。
「蕾が大きくなってきたっ、そろそろ秋なんだなぁ」
「秋の象徴なの?」
そばについて、普段は独り言になってしまう彼の言葉を拾い、相槌を打つ。