【書籍化決定】「生贄として嫁がされたら、最強種族の愛され大公妃になっていました~私を好きすぎる狼大公と義息子が猛犬につき、ご注意ください~」
 一緒に同じものを見ている。

 それがアリムはとても嬉しいようだ。

「王都からかなり離れると一般的らしいよ。ただ、こっちは秋も短いから」
「そうなの?」
「僕もよくは知らないけど、とにかくあっという間だって」

 そんなに王都と違いがあるのかと気になったが、そういえばアイリスも数日で風が肌寒くなっているという感想は抱いていた。夜は寒いと感じるくらいだ。

(アリムは、結構裕福な家に暮らしていたのかしら?)

 秋の感覚がまだ掴めていないのは、いい環境に暮らしている子供だ。

 王都からそう離れていないことついては納得できる。

 馬で駆けて会いに行ける距離で、ヴァンレックと銀髪女性のロマンスは始まったのだろう。


 それから庭園を少し回ったのちに昼食をとった。
 それは滞在した翌日、一緒にいた流れで提案してみたらアリムが乗り気なった。

 そこから、昼はアイリスが彼の食事の世話をしながら一緒に食べるということが続いていた。

 もちろんヴァンレックが在宅している時は、彼に譲るつもりだ。
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