恋は手のひらの上で
やがて、中央に座っていた役員がゆっくりと背もたれに体を預けた。
「……なるほど」
指先で資料を軽く叩く。
その音はさっきとは違う。攻撃的なものではなかった。
「保湿、低刺激、環境ストレス対策か…」
小さく繰り返す。
「三つを同時に成立させる処方、ということですか」
椎名さんはここでにっこりと役員に笑いかける。
「はい。その通りです。そのバランスが、この製品の価値だと考えています」
役員はしばらく資料を見つめていた。
それから、私の方へ視線を向ける。
「西野さん」
名前を呼ばれ、胸がどくんと鳴る。
恐怖と期待が入り交じって、ちょっと痛い。
「……なるほど」
指先で資料を軽く叩く。
その音はさっきとは違う。攻撃的なものではなかった。
「保湿、低刺激、環境ストレス対策か…」
小さく繰り返す。
「三つを同時に成立させる処方、ということですか」
椎名さんはここでにっこりと役員に笑いかける。
「はい。その通りです。そのバランスが、この製品の価値だと考えています」
役員はしばらく資料を見つめていた。
それから、私の方へ視線を向ける。
「西野さん」
名前を呼ばれ、胸がどくんと鳴る。
恐怖と期待が入り交じって、ちょっと痛い。