恋は手のひらの上で
『シリーズ化の話が出ています』
一瞬、言葉が出なかった。
「……えっ?」
予測していなかったわけじゃない。
それでも、聞き返した声が嘘みたいに静かだった。
『正式決定ではありませんけど、かなり前向きです』
胸の奥が、じわっと熱くなる。
「…本当ですか」
『はい』
椎名さんは落ち着いていたけれど、きっと電話の向こうで笑ってくれているはずだ。
『社内でも評価が高いですよ』
驚いている気持ちとほっとしている気持ちが、ぐるぐる回って感情が忙しい。
「嬉しいです」
この人の前でなら、素直に言えた。
椎名さんも、すぐに返してくる。
『俺も、嬉しいです』
ほんの少しだけ、声が柔らかい。
『また一緒に仕事できますね』
また、一緒に。
胸の奥で膨らんでいた期待は、むしろそれだった。
その気持ちも、ちゃんと認める。
「…はい」
スマホを耳にあてたまま、笑ってしまった。
「頑張ります」
『俺も、頑張ります』
椎名さんがそう返してくるのは少し珍しかったけれど、でも今の私には響くものがあった。
一瞬、言葉が出なかった。
「……えっ?」
予測していなかったわけじゃない。
それでも、聞き返した声が嘘みたいに静かだった。
『正式決定ではありませんけど、かなり前向きです』
胸の奥が、じわっと熱くなる。
「…本当ですか」
『はい』
椎名さんは落ち着いていたけれど、きっと電話の向こうで笑ってくれているはずだ。
『社内でも評価が高いですよ』
驚いている気持ちとほっとしている気持ちが、ぐるぐる回って感情が忙しい。
「嬉しいです」
この人の前でなら、素直に言えた。
椎名さんも、すぐに返してくる。
『俺も、嬉しいです』
ほんの少しだけ、声が柔らかい。
『また一緒に仕事できますね』
また、一緒に。
胸の奥で膨らんでいた期待は、むしろそれだった。
その気持ちも、ちゃんと認める。
「…はい」
スマホを耳にあてたまま、笑ってしまった。
「頑張ります」
『俺も、頑張ります』
椎名さんがそう返してくるのは少し珍しかったけれど、でも今の私には響くものがあった。