恋は手のひらの上で
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お昼だから少し混雑しているけれど、日差しがテーブルに柔らかく差し込んでいて気持ちがいい。

紗英に誘われて、会社近くのカフェへランチに来ていた。


紗英が大きな口でサンドイッチをかじりながら、ちらりと私を見る。

「どうしたの、元気ないじゃん」

「…そう見える?」

「うん」

あっさり見抜かれて、私は苦笑いしてしまった。

「最近、例の…スキンケア用品の仕事。あれが本格化してきてさ、ちょっと緊張してるんだよね」

思わず本音を漏らす。
紗英は今度はサラダをつまんで、にこっと笑う。

「なるほどね。そっかそっか。芽依、いつも冷静に見えるけど、やっぱり気張ってるんだね」

「うん…。こういうのって慣れてくるもんなのかなぁ」

「諸先輩方を見てると、やっぱ場数じゃない?」

「だよねー」

ため息をついて、私も小さくサンドイッチを頬張った。

ここ数ヶ月、この案件のために頑張ってきた。
まだ完成するまでに時間がかかる。
当たり前のことだけど、疲れたから終わり!とはいかないのだ。

「芽依がちゃんとやってるの、みんな見てるよ。でも、無理しちゃだめだからね」

紗英の優しい言葉に救われる。
ありがとう、と返した。


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