美人秘書はCEOのお気に入り
ネリーナは、ご主人のヤンと息子のマックスと3人で来てくれていた。

「サラ、おめでとう。ビィステイモア家は全米で5本の指に入るような家門の一族だけど。よく決心したわね。あの時サラはローランドを諦めてしまうのかって心配してたの。だからよかった。サラ幸せになってね」

「そうね。本当は今でも自信があるわけじゃないの。ニューヨークに行けばローランドの元カノ達の華麗な雰囲気にいつも気後れしていたし、私には何の後ろ盾もないし…でもローランドを愛する気持ちはだれにも負けない。仕事の面ではサポートできるのが私の強みだし何よりローランドがとても大事にしてくれるから、その気持ちに甘えようと思ったの。ちょっと厚かましいかなあ?」

「そんな訳ないわ。サラは辛い事を乗り越えてしっかりと前を向いて生きられる女性よ。私の自慢の親友だもの。サラならビィステイモア家でもどこでもちゃんとやっていけるわ。大丈夫 何よりローランドがサラにでれでれだもの。守ってくれるわ」

そう言ってサラをハグしてくれた。マックスもヤンに抱かれながら身を乗り出して”おめれとう”と言ってサラの頬にチュッとキスをくれた。

”わあ~”と言って3人で笑いあった。マックスは最高に可愛い。

そこにローランドがやってきて

「僕の美しい花嫁にキスしているのは誰かな?」

そう言ってサラを誰にも渡さないと言うように抱き寄せて、頬にキスをした。サラの耳にそっと”上書きだ”といって…

1歳の子供に対抗している大人げないローランドに呆れる。

ローランドはプールの真ん中に祭壇を作りそこまでバージンロードを作ってくれた。

プールにはたくさんのバラの花が浮かべられていてロマンチックな雰囲気だ。

式が始まるようだ。

祭壇には牧師とシルバーホワイトのフロックコートを着て、真っ白のネクタイをした彼が背筋をピンと伸ばしてサラがバージンロードを歩いてくるのをじっと見つめていた。

サラがローランドの所まで歩いて行くと、牧師様の話が始まる前にサラの耳元で

「サラ、僕を愛してくれて僕を選んでくれてありがとう。この息が続く限り最後の一息でサラの名前を呼んでこの命を終わりにするまでサラを愛すると誓う」

サラは母が最期の一息で“リッキー”と嬉しそうに言った声を思い出した。図らずも同じことをローランドが言ってくれたのだ。

「私も人生の最後の言葉はローよ。ローが先に逝ってしまったら必ず私を迎えに来てね。愛してるわローランド・ビィステイモア 心から」

                                      完
< 73 / 73 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:53

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

表紙を見る 表紙を閉じる
        ジャスミン・ベス(ベス子爵家の長女)×マキシミリアン・レオルド・ホランデリア(王第殿下)              ジャスミンは三歳の時に前世の記憶を想いだした。そしてその年双子の姉妹が生まれた。       父親のベス子爵は跡継ぎの男の子を心待ちにしていて、ジャスミンが10歳の時待望の男の子が生まれた。        弟が生まれてからはジャスミン達は護衛騎士と侍女と一緒に離れに押し込まれたが、前世の知識と       先見(さきみ)の力で領都にカフェを開きお金をためていく。              ジャスミンが十九歳の時に理不尽な結婚を言い渡されて、皆で王都に逃げ出した。       王都でもカフェと”パーテイ承ります”という商売を始める。その第一号のお客様であるシシリーの結婚式で       王第殿下マキシミリアンと出会う。ジャスミンには運命の相手だとわかった。       王第殿下はジャスミンに一目ぼれをする。だが、国王はそれを許さずマキシミリアンが隣国に行っている間に       ジャスミンに国外退去を命じた。              ハメラニア共和国に逃れたジャスミンはその国で商会を起し前世の知識を利用して特許を取っていった。       一年後やっと二人は再会した。その二年後商会はハメラニア共和国一の商会となった。       2人はホランデリア王国に帰郷し国王の謝罪を受ける。               その後マキシミリアンはホランデリア王国の共和国化に尽力する。       ジャスミンは弟マイケルのベス領や妹デイジーの嫁ぎ先のバレンシアン領の発展にも協力する。              そしてジャスミンとマキシミリアンは新たな国ホランダリア国の初代王を助け経済の発展を支え       経済大国として世界に認められていった。           
孤高の大富豪は優しい魔女に恋をする
kaiyuuhi/著

総文字数/71,841

恋愛(純愛)77ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
               舞台はスコットランドの小さな村   シャドーに狙われる現代の魔女シア・ウイルソン(アリシア・ジュノウ・ホーク)二十五歳          ノーフォークケイパック村に住むシアは魔女で動物と意志疎通ができて、植物にも干渉できる力を持つ                   ×                   大富豪 ダルホーガン・クロウ・ケイパック 三十三歳            五年前に両親を事故で亡くしたった一人残されたダルがケイパックコンチェルンを引き継いだ      今はケイパック村に居を移し湖畔の家からケイパックコンチェルンだけでなく世界の経済の一部を動かしている大富豪         ホーク家の最後の魔女シアは、ケイパック村に住み雑貨ショップを営んでいる。          その村全体の持ち主でもある大富豪のダルと魔女シアの大人の恋      
71歳の恋愛小説家
kaiyuuhi/著

総文字数/40,284

実用・エッセイ(その他)44ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
六十八歳の時に夫を亡くした東雲加奈子(しののめかなこ)は、それから自分の第二の人生を毅然と前を向いて楽しく生きた。 そんな加奈子の高齢者生活のお話。 人から見れば辛い十代を過ごした加奈子はそれを悲観することなく、周りに感謝することを忘れずしたたかに生きた。 晩年にはお金に困る事もなく裕福に暮らした。 それは辛くお金にも困った時代があったからだ。 人生の終焉には恋愛小説家として何冊か本も出版してもらえる幸運に恵まれ 家族にも慕われてきっちりと、自身の人生を終う事が出来た。 加奈子の遺書には”おもろい人生だった”と最高に幸せな一文が残されていた。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop