Nocturne(ノクターン)ー美しさは静かに交差する
カーテンの隙間から光が入る。
希は先に目を覚ます。
隣で眠る旬の寝顔。
昨日の夜の温度が、まだ少しだけ残って る。
でも今は、静か。
安心して眠ってる顔。
希はそっと起き上がる。
シャワーを浴びて髪を乾かして、
鏡の前に立つ。
自分の顔を見る。
なんか昨日までと違う。
決して派手じゃない。
でも芯が通ってる。
ちゃんと、向き合ってもらった。
それは、女としての自信というより、
人としての強さに変わる。
テーブルの上に、Minoのデザイン画。
片思いしてた頃に描いたもの。
純粋で、まっすぐで、少し切ない線。
希は新しいスケッチブックを開く。
鉛筆を持つ。
今の自分で、描いてみる。
線が変わってる。
迷いが少ない。
柔らかいのに、折れない。
「……いいかも」
小さくつぶやく。
後ろから声。
「もう仕事モード?」
振り向くと、旬がまだ少し眠そうに立ってる。
「おはよ」
「おはよ」
旬は希を見る。
なんか違う。
「顔、強い」
希、少し笑う。
「昨日ね」
「うん?」
「安心したから」
旬はゆっくり近づく。
「俺のせい?」
「うん」
はっきり。
「旬がちゃんと選んでくれたから」
その言い方は、依存じゃない。
受け取った人の言葉。
旬は少しだけ照れながら、
でも誇らしい顔。
「今日、展示の打ち合わせだっけ」
「うん」
「いいの作れそう?」
希はスケッチを見せる。
「今の私で作る」
旬はそれを見る。なるほど…と思う。
「前より強いな」
希はうなずく。
「旬と自分の為にもいいもの作りたいの」
真剣。
「むしろ良くなる」
旬は迷わず言う。
「絶対」
希は小さく笑う。
「だから頑張る」
その目は、もう不安じゃない。
未来を怖がってる目じゃない。
未来を作る目。
旬はその横顔を見て思う。
(これが好きなんだよな)
希はバッグを持つ。
玄関で振り向く。
「いってきます」
旬は近づいて、軽く額にキス。
「いってらっしゃい」
希は少し照れて、でも背筋はまっすぐ。
ドアが閉まる。
廊下を歩く足取りが軽い。
恋をして弱くなるんじゃなくて、
恋をして強くなる。
Minoは、
旬のためだけじゃない。
自分の人生のブランド。
でも…
選ばれてる自信があるから、挑める。
朝の光の中、
希はスマホを開く。
新しいコレクション名を入力。
“Chosen”
小さく笑う。
「悪くない」
強い朝。
ここからMinoが一段上がる
希は先に目を覚ます。
隣で眠る旬の寝顔。
昨日の夜の温度が、まだ少しだけ残って る。
でも今は、静か。
安心して眠ってる顔。
希はそっと起き上がる。
シャワーを浴びて髪を乾かして、
鏡の前に立つ。
自分の顔を見る。
なんか昨日までと違う。
決して派手じゃない。
でも芯が通ってる。
ちゃんと、向き合ってもらった。
それは、女としての自信というより、
人としての強さに変わる。
テーブルの上に、Minoのデザイン画。
片思いしてた頃に描いたもの。
純粋で、まっすぐで、少し切ない線。
希は新しいスケッチブックを開く。
鉛筆を持つ。
今の自分で、描いてみる。
線が変わってる。
迷いが少ない。
柔らかいのに、折れない。
「……いいかも」
小さくつぶやく。
後ろから声。
「もう仕事モード?」
振り向くと、旬がまだ少し眠そうに立ってる。
「おはよ」
「おはよ」
旬は希を見る。
なんか違う。
「顔、強い」
希、少し笑う。
「昨日ね」
「うん?」
「安心したから」
旬はゆっくり近づく。
「俺のせい?」
「うん」
はっきり。
「旬がちゃんと選んでくれたから」
その言い方は、依存じゃない。
受け取った人の言葉。
旬は少しだけ照れながら、
でも誇らしい顔。
「今日、展示の打ち合わせだっけ」
「うん」
「いいの作れそう?」
希はスケッチを見せる。
「今の私で作る」
旬はそれを見る。なるほど…と思う。
「前より強いな」
希はうなずく。
「旬と自分の為にもいいもの作りたいの」
真剣。
「むしろ良くなる」
旬は迷わず言う。
「絶対」
希は小さく笑う。
「だから頑張る」
その目は、もう不安じゃない。
未来を怖がってる目じゃない。
未来を作る目。
旬はその横顔を見て思う。
(これが好きなんだよな)
希はバッグを持つ。
玄関で振り向く。
「いってきます」
旬は近づいて、軽く額にキス。
「いってらっしゃい」
希は少し照れて、でも背筋はまっすぐ。
ドアが閉まる。
廊下を歩く足取りが軽い。
恋をして弱くなるんじゃなくて、
恋をして強くなる。
Minoは、
旬のためだけじゃない。
自分の人生のブランド。
でも…
選ばれてる自信があるから、挑める。
朝の光の中、
希はスマホを開く。
新しいコレクション名を入力。
“Chosen”
小さく笑う。
「悪くない」
強い朝。
ここからMinoが一段上がる