Nocturne(ノクターン)ー美しさは静かに交差する
青山プロジェクト・打ち合わせ室
ガラス張りの会議室。
図面が広がるテーブル。
歩と希、並んで座っている。
真剣。
完全に仕事モード。
歩が模型を指さす。
「ここ、光の入り方もう少し柔らかくしたい」
希が身を乗り出す。
「だったら素材変えましょう」
二人の距離が近い。
でも空気はプロ。
同じ熱量。
同じ視線。
“作る人間”同士の顔。
歩がふっと笑う。
「やっぱり希とやると早い」
希も自然に笑う。
「妥協しないからね」
その瞬間。
廊下の向こうに旬。
偶然通りかかる。
足が止まる。
ガラス越しに見える二人。
笑ってる。
楽しそう。
仕事だと分かっている。
分かっているのに…
胸の奥が、ざわつく。
(何にモヤついてる)
歩はプロ。
希もプロ。
それでも。
“あの顔”
最近、自分には向けられていない顔。
真剣で、無防備で、
夢中の顔。
それを歩が見ている。
共有している。
旬は目を逸らす。
(情けない)
でも、消えない。
打ち合わせが終わると
会議室から出てきた希。
資料を抱えている。
旬と目が合う。
一瞬の間。
「お疲れ様」
いつも通りの声。
「うん」
希もいつも通り。
でもどこか距離がある。
歩が後ろから出てくる。
「旬、いい案出たよ」
旬はビジネスの顔に戻る。
「そうか」
歩が笑う。
「希のおかげ」
その一言が、ほんの少し刺さる。
旬は微笑む。
「楽しみにしてる」
言葉は完璧。
でも希は気づく。
ほんの少しの、硬さに。
ガラス張りの会議室。
図面が広がるテーブル。
歩と希、並んで座っている。
真剣。
完全に仕事モード。
歩が模型を指さす。
「ここ、光の入り方もう少し柔らかくしたい」
希が身を乗り出す。
「だったら素材変えましょう」
二人の距離が近い。
でも空気はプロ。
同じ熱量。
同じ視線。
“作る人間”同士の顔。
歩がふっと笑う。
「やっぱり希とやると早い」
希も自然に笑う。
「妥協しないからね」
その瞬間。
廊下の向こうに旬。
偶然通りかかる。
足が止まる。
ガラス越しに見える二人。
笑ってる。
楽しそう。
仕事だと分かっている。
分かっているのに…
胸の奥が、ざわつく。
(何にモヤついてる)
歩はプロ。
希もプロ。
それでも。
“あの顔”
最近、自分には向けられていない顔。
真剣で、無防備で、
夢中の顔。
それを歩が見ている。
共有している。
旬は目を逸らす。
(情けない)
でも、消えない。
打ち合わせが終わると
会議室から出てきた希。
資料を抱えている。
旬と目が合う。
一瞬の間。
「お疲れ様」
いつも通りの声。
「うん」
希もいつも通り。
でもどこか距離がある。
歩が後ろから出てくる。
「旬、いい案出たよ」
旬はビジネスの顔に戻る。
「そうか」
歩が笑う。
「希のおかげ」
その一言が、ほんの少し刺さる。
旬は微笑む。
「楽しみにしてる」
言葉は完璧。
でも希は気づく。
ほんの少しの、硬さに。