ゴシップ記者令嬢なので婚約破棄の真実を暴いたら侯爵令息さまに付きまとわれています。邪魔です。
「……お言葉ですが殿下、公衆の面前でキャサリンさんへの詰問を始めたのは殿下の方では?」
ルーシーは言い返した。不敬にあたるかもしれないが、学園規則では生徒同士なら身分に関係なく一人の人間として対等に振る舞うことが許されているはず。
ぶつけられた正論に、ローランド王子は口ごもった。
「……う、うむ。しかし今日のところはもうやめておこう。クララもキャサリンも品位を守るべき女性だからな」
「あれ、私もいちおう女性なんですが、仲間外れですか?」
「さあ行こうクララ!」
ローランド王子はルーシーの主張を無視した。去り際に振り返り念を押す。
「キャサリン、婚約破棄の件は積極的に検討するように。冤罪だと言うならその証人とやらを私のところに連れてくるがいい!」
捨て台詞を残し歩いていくローランド。クララは申し訳なさそうな顔をしながらも後を追った。
「え、ここで終わりなんですか!」
ルーシーの叫びが前庭にむなしく響いた。
あきれ果ててアーサーが叱りつける。
「何を言ってるんだ君は。部外者のくせに」
「だって……事実が明らかにされてませんよ」
「事実よりも、今はキャサリン嬢の名誉の方が大切だと僕は思うね」
チラリと視線を送った先には、ぼう然と立ち尽くすキャサリン。今にも泣きそうになっている。クララをいじめたというのは嘘なのか、それともこの態度がすべて演技なのか。ルーシーにはわからなかった。
「さあ皆、解散したまえ。憶測だけで噂を広めた者には、それなりのペナルティが与えられるぞ!」
アーサーは生徒たちに釘を刺すのも忘れない。成人すれば王子の右腕になろうかという立場のアーサーなので、スキャンダルをそのままにしておくわけにはいかないのだ。
三々五々に散っていく生徒たちを見送りながら、アーサーは独りごちた。
「妙だな……」
ルーシーは言い返した。不敬にあたるかもしれないが、学園規則では生徒同士なら身分に関係なく一人の人間として対等に振る舞うことが許されているはず。
ぶつけられた正論に、ローランド王子は口ごもった。
「……う、うむ。しかし今日のところはもうやめておこう。クララもキャサリンも品位を守るべき女性だからな」
「あれ、私もいちおう女性なんですが、仲間外れですか?」
「さあ行こうクララ!」
ローランド王子はルーシーの主張を無視した。去り際に振り返り念を押す。
「キャサリン、婚約破棄の件は積極的に検討するように。冤罪だと言うならその証人とやらを私のところに連れてくるがいい!」
捨て台詞を残し歩いていくローランド。クララは申し訳なさそうな顔をしながらも後を追った。
「え、ここで終わりなんですか!」
ルーシーの叫びが前庭にむなしく響いた。
あきれ果ててアーサーが叱りつける。
「何を言ってるんだ君は。部外者のくせに」
「だって……事実が明らかにされてませんよ」
「事実よりも、今はキャサリン嬢の名誉の方が大切だと僕は思うね」
チラリと視線を送った先には、ぼう然と立ち尽くすキャサリン。今にも泣きそうになっている。クララをいじめたというのは嘘なのか、それともこの態度がすべて演技なのか。ルーシーにはわからなかった。
「さあ皆、解散したまえ。憶測だけで噂を広めた者には、それなりのペナルティが与えられるぞ!」
アーサーは生徒たちに釘を刺すのも忘れない。成人すれば王子の右腕になろうかという立場のアーサーなので、スキャンダルをそのままにしておくわけにはいかないのだ。
三々五々に散っていく生徒たちを見送りながら、アーサーは独りごちた。
「妙だな……」