あの日を越えて、二度目の初恋を~最愛の彼との再会愛~
「でも、大丈夫ですか? なにか予定があったんじゃ……?」
スーツ姿だったため、仕事中なのかもしれないという考えはすぐに浮かんだ。
だけど足を止める私に向けて、彼はふるりと首を横に振った。
「休日出勤を終えて帰宅するところだったんだ。気にしなくていい」
「すみません。ありがとうございます」
須南先輩はそう言ってくれたけれど、誰にとっても時間は有限で貴重なもの。それがわかるだけに、申し訳なさが先に立った。
連れ立って近くの駐車場まで行くと、落ち着いたブラウン色のSUV車が停められていて、彼がその車内へ私をいざなう。
助手席のドアを開けてもらい、「すみません」と頭を下げつつシートに腰を下ろした。
「シートベルト」
彼は運転席に座ってスマートにエンジンをかけたあと、左手を負傷している私を気遣って助手席のシートベルトに手を伸ばした。身体の距離が一気に近くなり、ドキンと心臓が跳ねる。
今の行動に他意はない。ただの思いやりだ。
彼がもとの体勢に戻るのと同時に小さく息を吐き、こんなときなのに意識しすぎている自分自身にあきれた。
「ここから一番近い救急病院でいいか?」
「はい。よろしくお願いします」
自分ひとりでも行けるけれど、心細くなっている今、付き添ってもらえるのはありがたい。
須南先輩は十分ほど車を走らせ、私を救急病院へ連れていってくれた。
スーツ姿だったため、仕事中なのかもしれないという考えはすぐに浮かんだ。
だけど足を止める私に向けて、彼はふるりと首を横に振った。
「休日出勤を終えて帰宅するところだったんだ。気にしなくていい」
「すみません。ありがとうございます」
須南先輩はそう言ってくれたけれど、誰にとっても時間は有限で貴重なもの。それがわかるだけに、申し訳なさが先に立った。
連れ立って近くの駐車場まで行くと、落ち着いたブラウン色のSUV車が停められていて、彼がその車内へ私をいざなう。
助手席のドアを開けてもらい、「すみません」と頭を下げつつシートに腰を下ろした。
「シートベルト」
彼は運転席に座ってスマートにエンジンをかけたあと、左手を負傷している私を気遣って助手席のシートベルトに手を伸ばした。身体の距離が一気に近くなり、ドキンと心臓が跳ねる。
今の行動に他意はない。ただの思いやりだ。
彼がもとの体勢に戻るのと同時に小さく息を吐き、こんなときなのに意識しすぎている自分自身にあきれた。
「ここから一番近い救急病院でいいか?」
「はい。よろしくお願いします」
自分ひとりでも行けるけれど、心細くなっている今、付き添ってもらえるのはありがたい。
須南先輩は十分ほど車を走らせ、私を救急病院へ連れていってくれた。