あの日を越えて、二度目の初恋を~最愛の彼との再会愛~
翌日。会社に電話をして、ひったくりに遭った件とケガの状態を伝え、有給休暇を取らせてもらった。
休暇が明けて出勤したら、仕事のフォローをしてくれた同僚に謝らなきゃ……。
仕方ないと理解してくれるはずだけれど、みんなそれぞれ自分の仕事もあるのにと考えると、どうしても申し訳ない気持ちになってしまう。
午前九時。待ち合わせをした警察署の正面玄関前に行くと、そこにはすでに昨日とは違うスーツを身に着けた須南先輩の姿があった。
無造作に整えられた黒髪、ピンと伸びた背筋、バランスのいい長い手足。この人は昔から本当にカッコいい。
「え! おはようございます。お待たせしてすみません」
あわてて腕時計に視線を落として確認したが、時間はぴったりだ。遅刻はしていない。
「おはよう。謝らなくていいよ。俺が早く着いただけ。それより昨日は眠れた?」
「……はい。少しだけ」
恋人からあっさりと別れを告げられ、そのあとすぐ、ひったくりに遭ってバッグと財布を奪われ、左手首にケガまで負ったのだ。
そんな不幸続きに、心は自分で思っている以上に傷ついていたらしく、なかなか寝つけなくて、ようやくウトウトと浅い眠りについたころには朝日が昇り始めていた。
休暇が明けて出勤したら、仕事のフォローをしてくれた同僚に謝らなきゃ……。
仕方ないと理解してくれるはずだけれど、みんなそれぞれ自分の仕事もあるのにと考えると、どうしても申し訳ない気持ちになってしまう。
午前九時。待ち合わせをした警察署の正面玄関前に行くと、そこにはすでに昨日とは違うスーツを身に着けた須南先輩の姿があった。
無造作に整えられた黒髪、ピンと伸びた背筋、バランスのいい長い手足。この人は昔から本当にカッコいい。
「え! おはようございます。お待たせしてすみません」
あわてて腕時計に視線を落として確認したが、時間はぴったりだ。遅刻はしていない。
「おはよう。謝らなくていいよ。俺が早く着いただけ。それより昨日は眠れた?」
「……はい。少しだけ」
恋人からあっさりと別れを告げられ、そのあとすぐ、ひったくりに遭ってバッグと財布を奪われ、左手首にケガまで負ったのだ。
そんな不幸続きに、心は自分で思っている以上に傷ついていたらしく、なかなか寝つけなくて、ようやくウトウトと浅い眠りについたころには朝日が昇り始めていた。