あの日を越えて、二度目の初恋を~最愛の彼との再会愛~
「同じ大学だった須南先輩」
「え、あの〝須南先輩〟? 昔、なにかって言うとすぐ名前が出てきてた人?」
「覚えてたんだ」
「当たり前じゃない。あのころの凛音は、本当に恋する乙女だったもん」
私と董子は、高校を卒業後、別々の大学に進学した。
それでも仲のいい私たちは疎遠になるどころか、しょっちゅう会って近況を報告し合っていた。
その中で、話題が互いの恋愛に及ぶこともあり、私は無意識に須南先輩の名前を出していたようだ。
「ちょっと、からかわないでよ」
「からかってないよ。本当に好きなんだなって、微笑ましかったの。ていうか須南先輩とは卒業以来、全然会ってなかったんだよね?」
「うん」
あのころの須南先輩は大学内で絶大な人気を誇っていて、取り巻きみたいな女の子たちに囲まれているところを何度も見た。
特定の恋人はいなかったみたいだけれど、だからこそ彼のハートを射止めたいと必死になる人はたくさんいたのだ。
私はそこへ参戦する勇気さえ持てず、思いを伝えないまま須南先輩は卒業してしまった。
彼は私より二歳年上だから、現在二十八歳。大学を卒業したのはもう六年前になる。
月日が経っても、私のことを覚えていてくれたのだなと思うとうれしくて、心がホクホクと温かくなった。
「え、あの〝須南先輩〟? 昔、なにかって言うとすぐ名前が出てきてた人?」
「覚えてたんだ」
「当たり前じゃない。あのころの凛音は、本当に恋する乙女だったもん」
私と董子は、高校を卒業後、別々の大学に進学した。
それでも仲のいい私たちは疎遠になるどころか、しょっちゅう会って近況を報告し合っていた。
その中で、話題が互いの恋愛に及ぶこともあり、私は無意識に須南先輩の名前を出していたようだ。
「ちょっと、からかわないでよ」
「からかってないよ。本当に好きなんだなって、微笑ましかったの。ていうか須南先輩とは卒業以来、全然会ってなかったんだよね?」
「うん」
あのころの須南先輩は大学内で絶大な人気を誇っていて、取り巻きみたいな女の子たちに囲まれているところを何度も見た。
特定の恋人はいなかったみたいだけれど、だからこそ彼のハートを射止めたいと必死になる人はたくさんいたのだ。
私はそこへ参戦する勇気さえ持てず、思いを伝えないまま須南先輩は卒業してしまった。
彼は私より二歳年上だから、現在二十八歳。大学を卒業したのはもう六年前になる。
月日が経っても、私のことを覚えていてくれたのだなと思うとうれしくて、心がホクホクと温かくなった。