あの日を越えて、二度目の初恋を~最愛の彼との再会愛~
「ん? これは?」
「お世話になったお礼と、ご迷惑をおかけしたお詫びを兼ねて……」
「気を使わなくてよかったのに。でもありがとう。開けていいか?」
「はい。それ、私の大好きなブランドで、すごくオススメなんですよ」
包装紙を解いた途端に、彼の顔色が変わった。
それまではウキウキしているような表情だったのに、箱に描かれたブランドのロゴを見て、瞬時に目を見張ったのだ。
そして、両手でそっと箱を開け、中の物を凝視しながらふわりと笑った。
「ボールペン?」
お礼の品物はなにがいいか、私は董子に相談していた。仕事でも使うものなら重宝するのではないかというアドバイスを受けて、少し高価なボールペンを選んだのだ。
「三日月だ……」
ボールペンには、洒落た三日月のモチーフが描かれている。手に取った彼は、親指でそこを優しくなぞっていた。
「昔、瀬良さんと話したことが頭に残っていて」
大学時代、彼と話したことをふと思い出したのだ。そのときのたわいない話題は〝月〟に関してだった。
『完璧な円の満月よりも、三日月のほうがこれから満ちていく希望があって好きなんです』
なにげない会話の中で、私が彼に自分の好きなものを語った記憶が、今も頭の片隅に残っていた。
「お世話になったお礼と、ご迷惑をおかけしたお詫びを兼ねて……」
「気を使わなくてよかったのに。でもありがとう。開けていいか?」
「はい。それ、私の大好きなブランドで、すごくオススメなんですよ」
包装紙を解いた途端に、彼の顔色が変わった。
それまではウキウキしているような表情だったのに、箱に描かれたブランドのロゴを見て、瞬時に目を見張ったのだ。
そして、両手でそっと箱を開け、中の物を凝視しながらふわりと笑った。
「ボールペン?」
お礼の品物はなにがいいか、私は董子に相談していた。仕事でも使うものなら重宝するのではないかというアドバイスを受けて、少し高価なボールペンを選んだのだ。
「三日月だ……」
ボールペンには、洒落た三日月のモチーフが描かれている。手に取った彼は、親指でそこを優しくなぞっていた。
「昔、瀬良さんと話したことが頭に残っていて」
大学時代、彼と話したことをふと思い出したのだ。そのときのたわいない話題は〝月〟に関してだった。
『完璧な円の満月よりも、三日月のほうがこれから満ちていく希望があって好きなんです』
なにげない会話の中で、私が彼に自分の好きなものを語った記憶が、今も頭の片隅に残っていた。