あの日を越えて、二度目の初恋を~最愛の彼との再会愛~
「ご、ごめんなさい」
「なんで謝る?」
「だって……」
「実は、俺も凛音が好きだった。でも、ほかに恋人がいるって聞いたから、あのとき気持ちを伝えずにあきらめたんだよ」
今度は私が目を丸くする番だった。
あのころの瀬良さんは、優しく接してくれてはいたものの、どことなく線を引かれているような感じがしていた。
後輩としてここまではいいけれど、これ以上近づくのはダメだよと、一定の距離を保とうとしている気がして、気後れした私は片思いだと決め込んで遠くから見ているしかなかったのだ。だけど、その行動に明確な理由があったとは思いもしなかった。
「彼氏なんかいませんでしたよ。誰から聞いたんですか?」
「周囲から自然と。凛音は恥ずかしがって言わないけど、高校生のころから付き合ってる彼氏がいるって。だから、俺がアプローチしたら迷惑だと思ってた」
誰がそんな計略をはかったのか……?
すぐさま頭に浮かんだのは、彼につきまとっていた〝とりまき〟の先輩たちだった。
ひとりでもライバルを蹴落とそう、彼に近づけないようにしよう、そう考えてウソを吹き込んだのかもしれない。
もう昔の話だけれど、卑怯だなと思う。そんなことをしても、自分が選ばれる保証などないのに。
「事実は違ってたんだな。じゃあ、俺たちは〝両思い〟だったのか」
彼の口から飛び出した言葉のせいで、恥ずかしさがこみ上げてきた。
私たちは周りの人たちに惑わされて、互いに思いを伝え合えなかったの?
もしもあのとき干渉を受けていなかったら……恋人同士になっていたかもしれないの?
「なんで謝る?」
「だって……」
「実は、俺も凛音が好きだった。でも、ほかに恋人がいるって聞いたから、あのとき気持ちを伝えずにあきらめたんだよ」
今度は私が目を丸くする番だった。
あのころの瀬良さんは、優しく接してくれてはいたものの、どことなく線を引かれているような感じがしていた。
後輩としてここまではいいけれど、これ以上近づくのはダメだよと、一定の距離を保とうとしている気がして、気後れした私は片思いだと決め込んで遠くから見ているしかなかったのだ。だけど、その行動に明確な理由があったとは思いもしなかった。
「彼氏なんかいませんでしたよ。誰から聞いたんですか?」
「周囲から自然と。凛音は恥ずかしがって言わないけど、高校生のころから付き合ってる彼氏がいるって。だから、俺がアプローチしたら迷惑だと思ってた」
誰がそんな計略をはかったのか……?
すぐさま頭に浮かんだのは、彼につきまとっていた〝とりまき〟の先輩たちだった。
ひとりでもライバルを蹴落とそう、彼に近づけないようにしよう、そう考えてウソを吹き込んだのかもしれない。
もう昔の話だけれど、卑怯だなと思う。そんなことをしても、自分が選ばれる保証などないのに。
「事実は違ってたんだな。じゃあ、俺たちは〝両思い〟だったのか」
彼の口から飛び出した言葉のせいで、恥ずかしさがこみ上げてきた。
私たちは周りの人たちに惑わされて、互いに思いを伝え合えなかったの?
もしもあのとき干渉を受けていなかったら……恋人同士になっていたかもしれないの?