あの日を越えて、二度目の初恋を~最愛の彼との再会愛~
「預かっておいてくれと伝えたはずだけど?」
「週末の休日を挟みますので、そのあいだご不便かもしれないと思いまして……」
「そうか。……ありがとう」
瀬良さんはお礼を言いながら差し出されたものを受け取っていた。
玄関の上がりかまちには私の靴がある。彼女はハッと表情を変え、瀬良さんの背後から様子をうかがう私に気づいてすばやく頭を下げた。
「ご来客中、失礼いたしました。常務の秘書をしております飯塚加奈と申します」
「安斉凛音です」
彼のうしろから控えめに自己紹介をして頭を下げたのだけれど、私を見る彼女の目に、どことなく冷たさを感じた。
初対面だというのに愛想よくにこりと微笑むこともない。気に入らないと言わんばかりの表情に見える。
「では、私はこれで」
「また月曜日に。気をつけて帰れよ」
飯塚さんは彼の言葉を聞き、礼儀正しく会釈をしたあと、踵を返して玄関扉から出ていった。
「瀬良さん、忘れ物って?」
リビングへ戻ってきて尋ねると、彼が手にしていた長方形のものを私に見せてくれた。
「週末の休日を挟みますので、そのあいだご不便かもしれないと思いまして……」
「そうか。……ありがとう」
瀬良さんはお礼を言いながら差し出されたものを受け取っていた。
玄関の上がりかまちには私の靴がある。彼女はハッと表情を変え、瀬良さんの背後から様子をうかがう私に気づいてすばやく頭を下げた。
「ご来客中、失礼いたしました。常務の秘書をしております飯塚加奈と申します」
「安斉凛音です」
彼のうしろから控えめに自己紹介をして頭を下げたのだけれど、私を見る彼女の目に、どことなく冷たさを感じた。
初対面だというのに愛想よくにこりと微笑むこともない。気に入らないと言わんばかりの表情に見える。
「では、私はこれで」
「また月曜日に。気をつけて帰れよ」
飯塚さんは彼の言葉を聞き、礼儀正しく会釈をしたあと、踵を返して玄関扉から出ていった。
「瀬良さん、忘れ物って?」
リビングへ戻ってきて尋ねると、彼が手にしていた長方形のものを私に見せてくれた。