最低で大嫌いなあなた、結婚してください
幸福の絶頂――転落
その後も修吾は頻繁にメッセージを送ってきて、デートの約束を取り付けようとした。
彼の好意はありがたいが、鞠花の生活はまず仕事ありきなので、忙しい時は断り、余裕のある時は応じる事にした。
彼のように見目麗しいセレブに誘われれば、勿論嬉しいし浮き足だってしまう。
けれど修吾が自分に興味を持っているのは、珍しいからだと分かっている。
今は大切にしてくれていても、手に入れて満足したあとは、やはり美しい令嬢や芸能人のほうがいいと思うに決まっている。
だから修吾の誘いに応えるのに、乗り気になれなかった。
なのに彼の顔を見ると愚かにも「格好いい」と思ってしまうし、水族館やテーマパークに行って手を繋いで歩いていると、本当に恋人になったように錯覚してドキドキしてしまう。
(いつかこの関係にも終わりが来るんだから)
自分に言い聞かせても、修吾がメッセージで【おはよう】【おやすみ】の挨拶の他、その日食べた物や風景写真を送ってくれると、まるで恋人になったような錯覚を得る。
彼は自宅で食事をとる時も、プロの家政婦が作った物を食べているようで、レストランで出されるのと遜色のない料理写真を見て閉口したものだ。
なのに修吾は【鞠花さんのご飯も見てみたいです】と言ってくる。
普段食べているのは、祖母に教えてもらった家庭料理などなので、所謂写真映えなどしない。
なのに修吾は【見たいです】と言って聞かない。
修吾の食事は器も名のある焼き物や、海外ブランドの食器を使っているに違いない。
それに対して鞠花は百円ショップの食器を使っている上に、写真を綺麗に撮る技術もないので、恥ずかしい事この上ない。
それでも、彼のおねだりに折れて見せると言った以上、なるべく綺麗に写真を撮った。
すると彼は【また鞠花さんの料理が食べたい】と言ってくれるので、「大した料理じゃないのに……」と思いつつも、つい微笑んでしまうのだった。
彼の好意はありがたいが、鞠花の生活はまず仕事ありきなので、忙しい時は断り、余裕のある時は応じる事にした。
彼のように見目麗しいセレブに誘われれば、勿論嬉しいし浮き足だってしまう。
けれど修吾が自分に興味を持っているのは、珍しいからだと分かっている。
今は大切にしてくれていても、手に入れて満足したあとは、やはり美しい令嬢や芸能人のほうがいいと思うに決まっている。
だから修吾の誘いに応えるのに、乗り気になれなかった。
なのに彼の顔を見ると愚かにも「格好いい」と思ってしまうし、水族館やテーマパークに行って手を繋いで歩いていると、本当に恋人になったように錯覚してドキドキしてしまう。
(いつかこの関係にも終わりが来るんだから)
自分に言い聞かせても、修吾がメッセージで【おはよう】【おやすみ】の挨拶の他、その日食べた物や風景写真を送ってくれると、まるで恋人になったような錯覚を得る。
彼は自宅で食事をとる時も、プロの家政婦が作った物を食べているようで、レストランで出されるのと遜色のない料理写真を見て閉口したものだ。
なのに修吾は【鞠花さんのご飯も見てみたいです】と言ってくる。
普段食べているのは、祖母に教えてもらった家庭料理などなので、所謂写真映えなどしない。
なのに修吾は【見たいです】と言って聞かない。
修吾の食事は器も名のある焼き物や、海外ブランドの食器を使っているに違いない。
それに対して鞠花は百円ショップの食器を使っている上に、写真を綺麗に撮る技術もないので、恥ずかしい事この上ない。
それでも、彼のおねだりに折れて見せると言った以上、なるべく綺麗に写真を撮った。
すると彼は【また鞠花さんの料理が食べたい】と言ってくれるので、「大した料理じゃないのに……」と思いつつも、つい微笑んでしまうのだった。