最低で大嫌いなあなた、結婚してください
ミニバーから水のペットボトルを出した鞠花は、リビングのソファに座る。
(男の人に抱かれるの、久しぶりだな)
そう思うと、改めてドキドキしてくる。
ディナーからホテルまでは、あっという間の展開だった。
彼に抱かれる事を受け入れたものの、正直冷静に今の状況を把握できていない。
別にアブノーマルな事を望まれる訳ではないだろうし、二十代なら大抵の人はセックスをしているだろう。
二年前に別れた元彼とは、大きな喧嘩はしなかったし、セックスに問題もなかった。
だがまったく無問題で気持ち良くなれていたかと言われると、語弊がある。
元彼とイチャイチャするのは好きだったが、デリケートな部分に触られると痛みを感じてしまった。
同じ愛撫をしても、女性によって感じ方が違う。
恐らく、自分はあまり行為に慣れていないから、刺激を受けても気持ちいいと思えないのだろうと思っていた。
だから修吾に抱かれても、気持ち良くなれる自信がない。
修吾に不快感を与えないよう努力するつもりだが、経験豊富そうな彼に面倒な女と思われるのは避けたい。
(もっと色んな人と付き合えば良かった。……と思うのは、多分違うんだろうな。だって積極的に彼氏を見つけたいと思えなかったし、そんな状況で付き合っても相手に嫌な想いをさせていた。……今は修吾さんだから付き合おうと思えているけど、こんな時に経験不足がネックになるなんて……)
鞠花はソファの上で膝を抱え、深い溜め息をついた。
どれだけそうしていたのか、トントンと肩をつつかれた鞠花は、ビクッとして顔を上げる。
「っ……、はい!」
いつの間にかウトウトしていたようで、彼女は素っ頓狂な声を上げて周囲を見回す。
「疲れてる? 大丈夫か?」
目の前にはバスローブを羽織った修吾がいて、気遣わしげな目を向けていた。
「あ、いえ。大丈夫です」
「なら良かった」
微笑んだ彼は、手に持っていた水のペットボトルを、ゴッゴッ……と喉を鳴らして飲んでいく。
(男の人に抱かれるの、久しぶりだな)
そう思うと、改めてドキドキしてくる。
ディナーからホテルまでは、あっという間の展開だった。
彼に抱かれる事を受け入れたものの、正直冷静に今の状況を把握できていない。
別にアブノーマルな事を望まれる訳ではないだろうし、二十代なら大抵の人はセックスをしているだろう。
二年前に別れた元彼とは、大きな喧嘩はしなかったし、セックスに問題もなかった。
だがまったく無問題で気持ち良くなれていたかと言われると、語弊がある。
元彼とイチャイチャするのは好きだったが、デリケートな部分に触られると痛みを感じてしまった。
同じ愛撫をしても、女性によって感じ方が違う。
恐らく、自分はあまり行為に慣れていないから、刺激を受けても気持ちいいと思えないのだろうと思っていた。
だから修吾に抱かれても、気持ち良くなれる自信がない。
修吾に不快感を与えないよう努力するつもりだが、経験豊富そうな彼に面倒な女と思われるのは避けたい。
(もっと色んな人と付き合えば良かった。……と思うのは、多分違うんだろうな。だって積極的に彼氏を見つけたいと思えなかったし、そんな状況で付き合っても相手に嫌な想いをさせていた。……今は修吾さんだから付き合おうと思えているけど、こんな時に経験不足がネックになるなんて……)
鞠花はソファの上で膝を抱え、深い溜め息をついた。
どれだけそうしていたのか、トントンと肩をつつかれた鞠花は、ビクッとして顔を上げる。
「っ……、はい!」
いつの間にかウトウトしていたようで、彼女は素っ頓狂な声を上げて周囲を見回す。
「疲れてる? 大丈夫か?」
目の前にはバスローブを羽織った修吾がいて、気遣わしげな目を向けていた。
「あ、いえ。大丈夫です」
「なら良かった」
微笑んだ彼は、手に持っていた水のペットボトルを、ゴッゴッ……と喉を鳴らして飲んでいく。