【完結】魔力0の訳あり王女、最狂につき取り扱い注意
疑うのは構わないが、悪だと決めつけられるのは気分が悪い。
徹底的に調べて欲しいという態度を崩すことはなかった。
それに何らかの方法で互いの魔力を感じているのかもしれない。
三人はこちらを見ると眉を寄せた。
つまりシャルレーヌから魔力は感じないということだろう。


「それにすべて魔法のせいにしていたら視野が狭くなりましてよ?」

「……なんだと?」


ヴィクトールの苛立ちを感じとったのかテネブルが心配そうに左右に揺れ動いている。
シャルレーヌは触手に触れつつ、安心させるように笑みを浮かべた。


「ふふ、心配しなくとも大丈夫ですわよ。それとわたくしを守ろうとしてくれてありがとう。あなたは優しい子ね」


シャルレーヌはテネブルにキスをする。
すると喜びを露わにするように触手がぶわりと広がった。
オノレとモルガンもそれには驚愕しているが、シャルレーヌは気にすることはない。

するとカラスたちもシャルレーヌのそばにやってくる。
モルガンが下唇を噛んで悔しそうにしているが、一羽がシャルレーヌの腕にとまった。


「どうして……」

「あなたに魅力がないからではなくって?」

「僕に魅力が……?」

「あなたが陛下に従いたいと思うのは何故ですの?」

「……それは、その」
< 135 / 200 >

この作品をシェア

pagetop