【完結】魔力0の訳あり王女、最狂につき取り扱い注意
名前をつけてかわいがっていることも、慣れた様子でいることもなんらかの魔法や魔導具を使っていると疑われているようだ。


「禁術の類か?」

「禁術……? それはなんでしょうか」

「何らかの代償を支払う代わりに強大な力を得る。大体は肉体か精神が壊れてしまう」


どうやらヴィクトールたちはシャルレーヌが病弱なのは特別な力を使うための代償だと思っているようだ。

(なんて馬鹿馬鹿しいのかしら……)

魔法がまったく使えないことに加えて、挑戦的な態度でいることも、そう思わせる原因になっているようだ。


「医師たちは何か原因かわからないといった。特に夜を好んでいるのも気になる」

「そうなのですね。わたくしは何も隠しませんわ。体の隅々まで調べていただいて構いません」


シャルレーヌにやましいことは何もない。
詳しく調べれば魔導具を使っていないことも、魔力がないこともハッキリするだろう。


「魔導具なんてサンドラクト王国に持ち込んだが最後、お父様に殺されてしまいますし」

「……質問の答えになっていない」

「だからお好きに調べてと申し上げているのです。ロミとルイも同じようにしていただいて構いませんわ」

「…………」

「それと魔力があるかどうかくらい、わからないものなのですか? わたくしは何も感じませんけれど……」
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