【完結】魔力0の訳あり王女、最狂につき取り扱い注意
四章 悪女の罠
(アナベルside)
(──気に入らない、気に入らないっ、気に入らない!)
アナベルは部屋で苛立ちから血が滲むほどに唇を噛み締めていた。
侍女たちはすべて下げさせて、クッションを叩いていく。
こんな姿を見られるわけにはいかない。
(お義父様にも怒られたじゃない! 今までうまくいっていたのに、どうして急にこんなことになるのよっ)
近くにあった本を投げつけようとした腕を下げた。
このまま音を立てたら、アナベルを心配した侍女たちがやってきてしまう。
(わたくしの計画が台無しだわ。それもこれもサンドラクト王国から来たシャルレーヌとかいう女が嫁いできたからおかしくなったのよ!)
サンドラクト王国のような魔法を嫌う野蛮な国に抵抗感があるのは致し方ないことだろう。
それに魔法が使えない時点でナリニーユ帝国ではゴミ以下だ。
(それなのに皇帝陛下とパーティーに出席するですって!? このわたくしをさしおいて? ありえないっ、ありえないわよ)
今回のパーティーは民衆に支持を受けているアナベルが出席するはずだった。
楽しみにドレスも仕立てたのに、シャルレーヌが代わりにヴィクトールと出席すると聞かされて絶望していた。
(──気に入らない、気に入らないっ、気に入らない!)
アナベルは部屋で苛立ちから血が滲むほどに唇を噛み締めていた。
侍女たちはすべて下げさせて、クッションを叩いていく。
こんな姿を見られるわけにはいかない。
(お義父様にも怒られたじゃない! 今までうまくいっていたのに、どうして急にこんなことになるのよっ)
近くにあった本を投げつけようとした腕を下げた。
このまま音を立てたら、アナベルを心配した侍女たちがやってきてしまう。
(わたくしの計画が台無しだわ。それもこれもサンドラクト王国から来たシャルレーヌとかいう女が嫁いできたからおかしくなったのよ!)
サンドラクト王国のような魔法を嫌う野蛮な国に抵抗感があるのは致し方ないことだろう。
それに魔法が使えない時点でナリニーユ帝国ではゴミ以下だ。
(それなのに皇帝陛下とパーティーに出席するですって!? このわたくしをさしおいて? ありえないっ、ありえないわよ)
今回のパーティーは民衆に支持を受けているアナベルが出席するはずだった。
楽しみにドレスも仕立てたのに、シャルレーヌが代わりにヴィクトールと出席すると聞かされて絶望していた。