【完結】魔力0の訳あり王女、最狂につき取り扱い注意
『シャルレーヌ様、魔法を使えないなんて本当なのかしら? だけど、あなたたちの方が優秀よね。あの子がいなくなったら、もしかしてあなたたちのどちらかが……なんて考えたらいけませんわよね』

遠回しにシャルレーヌを蹴落とせば、自分たちが代わりになるかもと囁いてやればいい。
アナベルがシャルレーヌが来たことにさりげなく不満を漏らすだけで、勝手に罰してくれる。

(捨て駒なんだから、しっかり役に立ってちょうだいね)

だけどその中の二人が勝手に粗相をしてしまいヴィクトールを怒らせてしまった。
『アナベル様のために、邪魔者をけそうと思っただけなんです』
『ナリニーユ帝国に相応しくないわ! あんな女が妃だなんて認められません』
よりにもよってアナベルのせいにしてきたのだ。

それに信じられないことに侍女の一人がアナベルを裏切ったのだ。
彼女は何日と眠れていないそうで、ひどい顔をしていた。
『あの人に逆らっちゃダメ……! 恐ろしいことがっ』
リリーの面倒を見ていた侍女によれば、数日間は天井の端の方を見ながら、ずっとそんなことを呟いていたらしい。
かなり不気味で何かに呪われているようだと言っていた。

(どっから紛れたか知らないけれど、このわたくしを裏切るなんて許さないんだから!)
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